第15回医療体験セミナーを開催いたしました NEW Release!!
11月16日(土)にシミュレーションセンター主催、第15回順天堂大学医療体験キッズセミナーを開催いたしました。今回の対象は小学4年生~中学3年生です。天候にも恵まれ、元気な参加者が14名集まってくれました。今回は4ブース6種類の医療体験を用意いたしましたが、楽しんでいただけたのではないかと思います。
事後アンケートからは、「この体験を通して医療の道に進みたいと思った」という回答が多く寄せられ、子どもたちの夢や進路選択のお役に立てたことを嬉しく感じました。「3時間があっという間で楽しかった」「先生の大変さが改めてわかった」「医学部の学生さんと実際にお話できて、大学生活のイメージがもつことができた」などの感想から、多くの気づきを得てもらえたこと、満足いただけたことも大変良かったと思います。
セミナーの様子をご紹介します。
【開会式】
遠藤先生(小児科)の挨拶でスタート。その後、各体験ブースの説明が担当の医師・看護師からありました。参加者の皆さんは少し緊張気味でしたが、きらきらした目で説明を聞いていました。
【産科ブース】
■分娩体験
胎児を取り出すだけでなく、胎児がどのように旋回して子宮から出てくるかについても、自分の握りこぶしを赤ちゃんの頭に見立て、お母さんのお腹の中で旋回させてシミュレーションします。その後、自然分娩、鉗子を使った分娩の2種類を体験しました。
【腹腔鏡ブース】
■SASUKE(腹腔鏡鉗子トレーニングのためのゲーム)
今回は「星通し」「食事のセッティング」「貯金箱」の3種目に挑戦しました。各種目の成果で点数が付き、上位者には賞品が出ます。腹腔鏡用の鉗子操作は難しいのですが、北出副センター長から持ち方や操作のこつを教えていただき、楽しんで取り組んでいるうちに上手に使えるようになっていたと思います。
「星通し」と「テーブルセッティング」にチャレンジする様子
【注射ブース】
■新生児注射体験
今回が初となる、新生児の手の血管に針を刺す練習用の腕モデルを使って、注射・採血の体験をしました。遠藤先生(小児科)から赤ちゃんに注射をすることの難しさや、安全な刺し方などのレクチャーを受け、実際にチャレンジしました。
■成人注射体験
血管に針を刺す練習用の腕モデルを使って、注射・採血の体験をしました。駆血帯で腕を縛るところからスタート。おそらくほとんどの参加者が実際に採血の針を持つことが初めてだと思いますので、緊張していたと思います。山本先生(消化器内科)から丁寧かつ安全に針の持ち方や刺し方のレクチャーがあり、チャレンジしました。
【手術ブース】
■電気メス体験(協力:コヴィディエンジャパン株式会社)
電気メスを使って臓器から腫瘍(病気の部分)をくり抜く手術体験をしました。使用したのはコンニャク製の練習用模擬臓器で、実際にとても近い感触で練習することができます。腫瘍部分だけ切るのではなく、周囲1センチの部分にメスを入れて大きく焼き切ります。その手技のポイントや実際の手術でのお話を担当の伊藤先生(上部消化管外科)、村井先生(大腸・肛門外科)から聞きながら、上手に腫瘍を取り除いていました。
■縫合体験
医学生達が実際に使用している縫合パッドを使って、皮膚縫合の体験をしました。初めて持つ縫合の器具に緊張しながらも、針の持ち方や縫い方、糸の結び方など、縫合の基本を橋口先生(上部消化管外科)から聞きながら丁寧に縫合していました。
【閉会式】
北出副センター長から認定証が授与され、一人ずつ感想を発表してもらいました。楽しかったという感想をたくさんいただくことができました。
また、SASUKEの上位者には賞品が贈られました。
♦ご協力ありがとうございました♦
参加者
北出真理先生(シミュレーションセンター副センター長/産婦人科)、伊藤智彰先生(順天堂静岡病院外科教授)、遠藤周先生(小児科)、橋口忠典先生(食道・胃外科)、丸山洋二郎先生(順天堂練馬病院産婦人科)、村井勇太先生(大腸・肛門外科)、山本桃子先生(消化器内科)、福留由布さん(看護部看護教育課)
コヴィディエンジャパン株式会社 泉様、小田垣様、吉田様
科研製薬株式会社 松永様
髙木政志さん(M5)、津村佳生さん(M5)、咲本瑞来さん(M5)、黒瀬隼さん(M2)、福田幸純さん(M2)、仲澤泉さん(M1)、濱口哲さん(M1)