呼吸器内科BSL(M4)
Class practice using simulation 3 (シミュレーターを使用した授業実践レポート)
シミュレーションセンターで実践される医学部のトレーニングについて紹介します。第3回目は呼吸器内科BSLをレポートしました。
【呼吸器内科BSL(M4)】 担当:髙木 陽 先生
呼吸器内科BSLでは、気管支鏡シミュレーターを使用した、検査シミュレーショントレーニングを行っています。
この実習での目的は、シミュレーターによる気管支鏡検査を体験、気管支を観察すること、としています。
実習では、まず髙木先生から気管支鏡検査の内容と機器操作の説明があります。シミュレーターのスコープを用い、臨床との機器の相違点や取り扱いの注意点の説明があります。また、髙木先生が実際にデモンストレーションされ、咽頭から気管に挿入する際の角度や薬剤投与のタイミング、左右の気管を観察する際の立つ位置等、細かなコツもレクチャーされます。この観察の終了後は、「検体採取へ」という、臨床時の一連の検査の流れを示されました。
次に学生が一人ずつ検査シミュレーション開始。学生は検査開始前に、「何番のどこ(の気管支)にスコープを入れて観察するか」をあらかじめ宣言し、今どこ(何番の気管)を通っているのかを説明しながらスコープを進めていきます。操作していない学生へも、先生から次々と「中葉は何番と何番?」「下葉の入り口はどこだった?」「今入ったのはどこの何番?」と質問がされるので、受けている全8名の学生は集中し、大変楽しんで実習に取り組んでいたのが印象的でした。
また、操作に入る前に学生一人一人が自己紹介をし、それに対して先生が楽しいコメントを返されているのですが、1時間の気管支鏡BSLチームとして、とても和やかで充実したシミュレーション実習が行われていました。