「ジョンズホプキンス大学マルコム教授との懇談会」を開催しました NEW Release!!
本学では毎年米国ジョンズ・ホプキンス大学よりマルコム・ブロック先生(胸部外科教授)をお招きし、学部学生の英語科の授業や大学院生へ海外でのプレゼンテーションの仕方の講義、医師向けには臨床・基礎の共同研究機関にてご講演などをいただいております。
マルコム教授が昨年来日した際に開催した「高校生との英語での懇親会」(医学部主催、当センター会場)はご参加いただいた学生さんに大変好評で盛り上がりました。「今年もぜひ日本の高校生に海外の文化や医学的な内容に触れてもらい、知見を豊かにしてほしい」との教授と本学との願いから、昨年に引き続き開催いたしました。今年は10月29日(火)、30日(水)の2日間にわたり、参加枠を全国に広げて募集したところ、定員を上回る申し込みがあり、抽選でのご案内となりました。日本語も堪能なマルコム教授は英語のレクチャーの中にときおり日本語の冗談を交え、笑いを誘いながら進めてくださいました。その熱くユーモアあふれる懇談会の様子の一部をご紹介いたします。
■自己紹介
海外では自己紹介が大切であり、出会ったときにいかに自分のことを相手にわかってもらえるかが重要です。セッションでは、自分のニックネームを考えること、英語での1分間セルフイントロダクションを用意することからスタート。トップバッターはマルコム教授でしたが、ご自身の生まれ故郷はバミューダ島であることや16歳で日本に留学に来たエピソードなどをお話されました。「セルフイントロダクションは簡単でわかりやすく、そして印象を持ってもらうことが大切」とアドバイスがありました。特にアメリカではスポーツの話が盛り上がるそうで、何のスポーツが好きか、どのチームを応援しているか、試合結果がどうだったか、などは日常的に会話に出てくるため、セルフイントロダクションでPRするのは印象付けるために効果的であるようです。生徒さんはセッション開始早々の緊張感の中でも堂々とセルフイントロダクションされていて、さらには多くの生徒さんがどういう目的とモチベーションでこのセッションに参加したかをPRしてくださり、その度胸と英語力が大変素晴らしいと冒頭から感心させられました。
■レクチャー(開催日によって多少の内容の変更がございます)
バミューダ島で生まれ育ったマルコム教授がどうして米国で医師になったのか、またその後の先生のご経歴から、マルコム教授が常に目標を持ち続け、高いマインドをキープし続けている方法などをお話くださいました。印象的なお話は「Short-term and long-term goals」をもち、何十年もの間の日課として自分に言い聞かせることの実践についてでした。「Whenever I have time, I look in the mirror and keep telling myself my goals.」
いつも持ち歩いているという目標のリストをポケットから出して学生さん一人ひとりに見せてくれました。
■質問コーナー
たくさんの質問が寄せられました。手術や研究に関する医療に対する質問のほか、「留学先になぜ日本を選んだのか」という質問などもあり、驚きの回答が。「目的はブルース・リーに会うこと!でも日本にはいなかった!」とブルースリーを日本人だと思い込んだ先生のお父様のエピソードをお話しくださいました。実際にブルース・リーの物真似をしてくださったり、とても大きなリアクションとジョークで説明してくださったりし、大いに楽しませてくださいました。
■参加した生徒さんの事後の感想より
「マルコム教授、お忙しい中、講演をしていただきありがとうございました。急速に進む世界の中で、自分が何をできるかをより深く考える必要があることを実感しました。IQで示されるような賢さは存在せず、賢いと言われる人とそうでない人の違いは、何があっても諦めない姿勢、つまり諦めずにいるための「burning desire」があるかどうかにあるというお話を、この時期に伺えたことは非常に貴重でした。これからは「be hungry」に毎日を過ごします。」
「本日は貴重なお話をして頂きありがとうございました。受験までの時間は減っていて焦る反面、本日の講義で学んだことをこれから生かしていきたいですし、マルコム先生のような素晴らしい医師になれるように努力をしたいです。改めまして本日は本当にありがとうございました。」