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第141回関東連合産婦人科学会ハンズオンセミナーNew Release!!

第141回関東連合産婦人科学会のプレコングレスの企画として、6月19日(土)にハンズオンセミナーがシミュレーションセンターを会場として行われました。

今回行われたのは、子宮鏡手術技術のスキルアップセミナー、腹腔鏡のスキルアップセミナー、鉗子分娩習得のためのセミナーの3分野のセミナーです。

 

 

子宮鏡手術技術スキルアップのためのハンズオンセミナー(午前開催)

軟性鏡ファイバーでの観察・処置ブース、硬性鏡での観察・処置ブース、硬性鏡での手術トレーニングブース、レゼクトスコープでの手術トレーニング(TCR)ブースの4ブースが用意され、全ての手技について体験します。どのブースでも講師より細やかなご指導があり、欧米では主流となっている最先端の子宮鏡手術機器を体験していました。

順天堂大学産婦人科教授齊藤寿一郎先生のごあいさつで開会されました。

 

講師の先生方による手技別の講義の様子。

 

 

各ブースでのトレーニングの様子。

 

【講師】

東京大学 平池修先生

丸山記念総合病院 丸山正統先生

聖マリアンナ医科大学 近藤春裕先生

 

腹腔鏡手術スキルアップのためのハンズオンセミナー(午後開催)

今回行われたハンズオンのタスク内容は、卵巣嚢腫摘出、尿管端々吻合、筋腫核出、膣断端縫合の4種類。タスクトレーニングの間に講義を挟んだ流れになっており、解説が即、実践に生かされていました。腹腔鏡下縫合結紮のほか、エネルギーデバイスを使用した剥離や切離の操作についても、そのコツやアドバイスが個別にて詳細にされていました。

 

順天堂大学産婦人科教授北出真理先生による腹腔鏡下筋腫核出術の解説とハンズオンレクチャー。

 

    

講師の先生による講義とハンズオンレクチャーの様子。

 

【講師】

東京女子医科大学 熊切順先生

メディカルトピア草加病院 小堀宏之先生

順天堂大学 村上圭祐先生、岡田由貴子先生

 

鉗子分娩習得のためのハンズオンセミナー(午後開催)

全体での講義の後、4グループに分かれて鉗子の操作や力加減、引き方をレクチャー。「明日から自分の病院でも鉗子分娩を!そう思ってもらえるようなセミナーにしたい」との講師の先生方の意気込みが感じられる、エネルギーのかけられた熱いご指導が印象的でした。

分娩モデルを用いた鉗子分娩ハンズオントレーニングの様子。

 

順天堂大学産婦人科竹田純先生による概要・手技についての講義。

 

講師:順天堂大学 牧野真太郎先生、竹田純先生、山本祐華先生、植木忠典先生、正岡駿先生

第1回新人手術室看護師セミナー

6月18日(金)にB棟手術室の新入看護師を対象としたデバイスセミナーがシミュレーションセンターで行われました。手術器具の中でも、当医院の手術室で使用されている外科手術用エネルギーデバイスの操作方法と術中の介助の方法を体得することが目的です。

 

今回取り上げてレクチャーされたのは、主に腸管吻合に使用する最新のステープラーと血管・間膜処理をする超音波や電気メス、リガシュア等のエネルギーデバイスの取り扱いです。はじめに医療器械メーカーのコヴィディエンジャパンより、手術の動画を見ながら、ステープリングの実例の解説と機器の取り扱い説明を受けました。手術中に当医院の医師が行っているデバイス選択とそれを使用した手技解説も含まれました。山内先生より「看護師さんが大事なことはスムーズにカートリッジを外して交換すること、付け替えることです。そのために本日は実際に使用しているデバイスをご準備して体験いただけるようにいたしました。少しでも機器に慣れ、自信をつけてお帰りいただければ。」とのお話がありました。その後、モノポーラやバイポーラ等、エネルギーデバイスのプラットフォームの解説や使用方法もレクチャーされました。その後、2グループに分かれて実技講習です。実際に各機器を操作、体験しました。

 

 

 

ステープラー

「手術中、看護師が医師に何を求められるか」という観点で機器の接続やカートリッジの装填、取り扱いの注意点等がレクチャーされ、看護師一人一人が組立の手順を確認しながらセットアップを行います。看護師は一人1回ずつ、セットアップとステープリング、取り外し等の一連の操作を体験。はじめは緊張気味にセットアップの手順を何度もイメージトレーニングしていた看護師の方々ですが、終盤になるにつれてお互いにアドバイスし合う姿も見られました。医療機器メーカーより取扱いマニュアルもいただきました。看護師は「明日からオペの時は絶対これ(マニュアル)を持ち歩く」とのこと。その言葉からもこのセミナーの重要性が伺えます。

 

【エネルギーデバイス】

エネルギーデバイスの仕組みについて実際の操作を伴い、詳細に解説されました。モノポーラとバイポーラの器械的な仕組みの違いや、対極板での電流の回収の等の解説を受け、実際に凝固・切開を体験。また2種あるモノポーラについて、どこの診療科でどちらのデバイスが使われるか、先生から指示を出されたらどう対処すればよいか等、プラットフォームへの端子の接続やデバイスの出力設定の操作方法もレクチャーされました。また、超音波凝固切開装置の取り扱い方法やセットアップの方法も説明を受け、実際に操作することで各種のエネルギーデバイスの理解を深めていました。

  

泌尿器科BSL(M5)

Class practice using simulation  (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

【泌尿器科BSL(M5)】 担当:永田政義先生

医学部5年生の泌尿器科BSLの一環として、VRラパロシミュレーターやラパロDryboxを用いた腹腔鏡下手術トレーニングを行っています。

VRラパロシミュレーターは2015年のシミュレーションセンター開室当時から設置されており、泌尿器科ではその設置当初の、まだ他科ではほとんど機器が利用されていなかった頃から、手術モジュールのソフト共同開発や医学部の臨床実習等でご利用いただいております。今回は永田政義先生による医学部5年生のクルズスでの活用を紹介いたします。

 

【VRラパロシミュレーター】

ほとんど初めて腹腔鏡の手技を学ぶ学生に対し、鉗子トレーニング、鋏鉗子のトレーニング、手術シミュレーションの3種類のモジュールを使用し、段階を踏んで手術シミュレーションまで体験できるような構成で行われます。

はじめに行われる鉗子のトレーニングは把持のトレーニングです。指定のボールをつかんで画面中央のボックスへ入れる、というゲーム性の高い楽しいモジュールなのですが、画面上に映っているボールやボックス周囲の壁が、腹腔内の臓器や膜と見立てられているため、その点を念頭に置いてトレーニングする必要があります。乱雑に操作して鉗子を壁や物に突き刺したり衝突させたりするとエラーが出るようになっているため、鉗子を挿入するところから配慮が必要であり、永田先生は臨床における挿入時の注意点と併せてご指導されます。また、カメラワークのトレーニングもでき、助手がカメラを引いたり寄せたりし、術者の見たいところを予測して術野を作ります。モジュールではこのような連携した手技もトレーニングすることができます。

次に鋏鉗子のトレーニングです。このモジュールでは、指定の場所を切開するトレーニングを通して、鋏の操作と把持している部分のテンションのかけ方が体得できます。また、どこからどの順番で切っていったらよいかを考えてから鋏を入れるため、手技のプラン立てをする訓練もできます。最終的に手技の評価が総合スコアで出るようになっているため、少しずつシミュレーションに慣れてきた学生たちは高得点を狙い、よりていねいに手技の意味を考えながら取り組むようになります。

最後にこれまでの把持鉗子、鋏鉗子のトレーニングを活かし、手術シミュレーションを実践します。実際には腎がんの根治手術である根治的腎摘除術(左側)の手術で、①腹膜切開から後腹膜腔への到達、大血管の処理(②腎動脈や③腎静脈の切離)を行なうモジュールです。電気凝固切開デバイス、血管クリップや腹腔鏡用ステープラーを使用するため、使用されるいくつかのデバイスの解説とシミュレーターでの操作方法が永田先生よりレクチャーされます。モジュール内では実際に切除部位が違うと出血したり、不要なところでクリッピングすると損失エラーが表示されたりします。その時の臨床での対処についてもトレーニング中にお話があり、学生はより臨床に近い感覚でトレーニングに臨んでいました。

 

VRラパロシミュレーターでの腎摘除術シミュレーションの一部分。腹膜切開後の血管(左)と腎動脈へのクリップ(右)の様子。

 

術者と助手(カメラワーク)との連携もトレーニング可能です。

 

部位によって手技に適したデバイス選択についてのアドバイスもあります。

 

【腹腔鏡Drybox】

VR機器での手技以外にも腹腔鏡下での縫合がドライボックスを使用して行われます。一人一人に針の持ち方から糸結びのポイントまで丁寧にご指導があり、学生は長時間熱心に手技に取り組んでいました。

 

※写真は2020年1月撮影のものです。

2021年度第1回縫合結紮講習会が開催されました

4月18日(土)に今年度第1回目となる縫合結紮講習会が開催されました。この講習会は、日本内視鏡外科学会後援、順天堂大学シミュレーションセンター、ジョンソンエンドジョンソン株式会社、株式会社MedVisionの共同開催となっています。

コーディネーターは、当センターセンター長の福永哲先生(消化器・低侵襲外科教授)、今回の講師は副センター長の北出真理先生(産婦人科教授)、東邦大学医療センター佐倉病院の大城崇司先生(消化器外科)にて行われました。

セミナーは、基本手技の講義とその実習、応用編として消化管吻合術の講義とその実習、婦人科早業連続縫合術の講義とその実習、といったように講義内容をすぐに実践に活かせるよう、ハンズオンをはさみながらの構成となっています。ハンズオンでは3名の先生方から受講者一人一人に合った方法で細かな手技のレクチャーがされていました。

 

福永哲先生によるご挨拶

 

ハンズオンでは細やかで丁寧な手技解説がありました。

 

3時間の講習、大変お疲れ様でした。

結腸手術における体腔内吻合(大腸・肛門外科)

4月15日(木)18時より、下部消化管外科にて結腸手術での再建方法の新たな工夫として、体腔内での吻合方法を比較・検討する為のハンズオンセミナーが実施されました。

従来は小開腹し体腔外で切除後、吻合を行っていましたが、体腔内で吻合する事でのメリットを共有する事で実臨床に繋げていく事を目的として実施されました。

 

治療法の動向や手術器具の解説(コヴィディエンジャパン株式会社による)

 

 

最新の手術器具を使用し、従来のアプローチと比較・検討される様子

 

賛助:コヴィディエンジャパン株式会社

新しいシミュレーターが仲間入りしました!

利用者の皆様よりご要望をいただき、新たに5種類のシミュレーターが導入されました。個人トレーニングはもちろんのこと、医局、部署での勉強会や学生教育、研修医教育等にもぜひご活用ください。

 

 

●救急蘇生シミュレーター

「レサシアンシミュレーターPLUS」(レールダルメディカルジャパン株式会社)

手技:ICLS、気道管理、聴診(心音・呼吸音14種)

 

●鼠経部における動脈、静脈穿刺トレーナー

「フェモララインマン」(日本ライトサービス株式会社)

手技:拍動する動脈の触知と穿刺、エコー下での静脈穿刺、カテーテル挿入

 

●聴診シミュレーター

「ステソサウンドスピーカー 聴くゾウ」(日本ライトサービス株式会社)

手技:心音、肺音、腸音の140種類が聴診可能

タブレットで無線操作ができるため、人形と併せて聴診シミュレーションが可能です。

 

 

●尿道カテーテル留置/浣腸シミュレーター

「導尿・浣腸シミュレーターⅡ」(男女)(株式会社京都科学)

手技:膀胱圧迫による残尿確認、カテーテル挿入・留置、側臥位での浣腸

 

 

 

●腰椎、硬膜外穿刺シミュレーター

「ルンバ―ルくんⅡ」(株式会社京都科学)

手技:穿刺位置の触診と穿刺、髄液採取、髄圧測定、硬膜外麻酔

側臥位と座位の両方で使用可能。肥満、高齢者の皮膚に変更可能。

 

ご不明な点は、シミュレーションセンター(内線2813)までお問い合わせください。

【臨床研修医オリエンテーション】外科手技/シミュレーションセンターオリエンテーション

4月5日(月)に消化器・低侵襲外科による、臨床研修医へ向けた外科の臨床手技研修とシミュレーションセンター利用についてのオリエンテーションが行われました。4月より順天堂医院で研修される先生方に、臨床ですぐに生かせる外科手技をご教授いただき、外科トレーニングの環境が整っている当センターをご活用いただくことが目的です。

はじめに当センターのセンター長で消化器・低侵襲外科の福永教授より、「私たち外科医は当医院の外科を盛り上げ、人材を育成したいと思っています。シミュレーションセンターでは、今日これからやってもらう腹腔鏡の縫合が練習できるセットやVRの手術シミュレーターが充実しているので、診療の合間に大いにトレーニングに使ってください。」とのご挨拶がありました。また、山内先生よりシミュレーションセンターの利用方法や利用時間などをご紹介いただき、また消化器・低侵襲外科の取り組みや魅力が説明されました。

福永センター長よりご挨拶。山内先生よりシミュレーションセンターをご紹介をいただきました。

 

いよいよ研修開始。研修は次の4ブースを回って各外科手技を体得・体験する流れです。

 

 

南11階シミュレーションセンター会場

■腹腔鏡下縫合・結紮トレーニング(腹腔鏡下での縫合と結紮の手技を習得する。)

 

一人一人にていねいにご指導があり、苦戦されている先生方には励ましの声が掛けられていました。

 

「難しい方が面白い!」とおっしゃり夢中で取り組まれている先生もいらっしゃいました!

 

 

 

 

■VRシミュレーター体験

(VR腹腔鏡、VRアンギオ、VR内視鏡の各シミュレーターの操作説明を受け、

体験することで今後の活用につなげていただく。)

VR腹腔鏡シミュレーターでは、術者と助手(カメラ操作)の二人1組で小腸の癒着の剥離を手術シミュレーションしました。

 

VR内視鏡シミュレーターでは、上部消化管検査を体験しました。送気、洗浄、吸引ができてリアル!との声が聞かれました。

操作説明はガデリウスメディカル㈱様よりご協力をいただきました。

 

VRアンギオシミュレーターでは、冠動脈の狭窄部にステントを留置する手術を体験しました。
アンギオ、腹腔鏡シミュレーターの操作説明には、㈱MedVision様よりご協力をいただきました。

 

 

北11階会場 医学部実習フロア

■皮膚縫合(器具の扱い方を知り、外縫いと糸結びを体得する。)

折田先生による外縫いと糸結びのデモンストレーション。

海外の大学からいらしたと聞き、福永先生は「あなたの大学に(手術のために)行ったことがあるよ。」と談笑されていました。

器具の使い方も丁寧にレクチャーされます。

 

 

エネルギーデバイス体験

当医院の消化管の手術で使用しているエネルギーデバイスを実際に体験する。)

 

モノポーラの電気メスで凝固と切開の違いを体感。その後リガシュアにて模擬の血管(今回は油揚げの空洞)を
シールすることも体験し、より安全で確実、且つ短時間での手術が可能になったとの説明に「すごい!」との声が。
当日はコヴィディエンジャパン(株)様のご協力をいただきました。

 

 

以上のシミュレーションは、シミュレーションセンターにて常時個人トレーニング可能です。

(VRシミュレーターは授業で利用していることもありますので、事前にお電話でご確認いただくと確実です。)

どうぞご活用ください。

 

 

賛助:コヴィディエンジャパン株式会社、株式会社MedVision、ガデリウスメディカル株式会社

 


シミュレーションセンター センチュリータワー南11階(内線:2813)

【臨床研修医オリエンテーション】コアカンファレンスプロジェクト!

4月1日より新たに臨床研修医の先生方43名が順天堂医院で研修されます。研修医オリエンテーションの一環として、4月3日(土)に臨床手技の研修「コアカンファレンスプロジェクト」がシミュレーションセンターにて行われました。

指導されるのは、初期研修医の教育に情熱をもって取り組まれる臨床研修センターの西﨑祐史先生をはじめとする、院内15名の先生方です。土曜日にもかかわらず有志でお集まりになり、大変熱心に指導に当たられていました。

研修医の先生方は研修開始3日目で、全体の雰囲気や先生同士の関係に緊張が伺えます。その雰囲気を脱し、少しでも早く仲間と研鑽を積んでほしいと願い、グループ単位で研修ブースを回る内容で研修が行われました。その研修の様子をレポートいたします。

各ブースによるトレーニングは次の通りです。

 

 

【点滴】末梢静脈路へのルート挿入、点滴ライン作成

末梢ルートの概要解説の他、駆血帯の巻き方や縛る強さ、血管の怒張の確認、消毒綿の使用法などの細かな手技もご教授されていました。

 

繋ぎ方を理解するため、ヒント無しに自分たちで点滴ラインを作らせます。滴下がわかりやすいよう、
チャンバーに落とす輸液の量や、留置針にラインを繋ぐ方法、ドレッシング材の使い方、等がレクチャーされました。

 

 

【尿道カテーテル留置】バルーンカテーテル挿入、留置

男性、女性の両機器でシミュレーション。それぞれの留意点を各医師よりレクチャーを受けました。

 

 

準備・使用する物品の説明、また、消毒、グローブ交換、等の感染予防の指導もありました。

 

 

【CV穿刺/血液ガス測定】内頚Vライン、鼠経A・Vライン

エコーガイド下での内頚静脈穿刺の様子。穿刺角度とエコースクリーニングのポイントもご指導されていました。

 

ランドマーク法での大腿静脈の穿刺と大腿動脈の血液採取(血ガス測定)の様子。
大腿動脈の拍動や血管の走行について、先生方は何度も触診して確認されていました。

 

 

【腰椎穿刺】触知、髄液採取

側臥位にて。腰椎間と棘突起の解説があり、触診して穿刺位置を確認。

 

触診後、穿刺。針の持ち方、穿刺時の保持の仕方、等の指導がありました。
また、髄液の採取や髄圧の計測の手順や適応と禁忌についても解説されました。

 

 

【気管挿管】

麻酔科医による気道管理の指導。バックバルブマスク換気からスタート。
気管モデルを使用して気管の構造解説とブレードの挿入位置の確認も行われました。

 

「器具の受け渡し時も声帯(喉頭後部)から目を離さないように」「歯に圧をかけすぎない」等のポイントが伝えられていました。

 

 

【ACLS】チーム蘇生(VF→2shock→蘇生)

院内での急変に対応するシナリオでチーム蘇生が行われました。ポイントはアルゴリズムに基づいた
処置の判断とCPRの質の高さです。特に胸骨圧迫の深さと速さは指導の医師より厳しく評価がされていました。

 

 

【心電図、心臓超音波検査】

12誘導心電図の基本的なとらえ方、電極の付け方、波形の読み方等の解説後、
実際に電極を付けます。グループ全員で「あ、き、み、ちゃん…」と唱えながら正しく楽しく付けていました。
その後の心エコー。実際に男性医師の胸部をスクリーニングして、心エコーの見方をトレーニングしました。

 

 

研修は4時間にわたって行われ、終了後にも残って手技をトレーニングされている先生方がたくさんいらっしゃいました。

今週から各診療科で研修が開始されますが、このプロジェクトで行われた臨床手技が、先生方には大切な経験となって病棟で生かされることと思います。

心電図、心エコー以外のトレーニング機器は、当センターにていつでもトレーニング可能です。ぜひご活用いただければ幸いです。

産婦人科の入局説明会・ハンズオンセミナーが開催されました

3月27日(土)に産婦人科による入局説明会が行われました。対象は4月より順天堂医院、医学部附属浦安病院、静岡病院、練馬病院の産婦人科へ勤務される研修医2年目の先生と、産婦人科へ進もうと考えている研修医1年目の先生です。開会にあたり、板倉産婦人科教授よりご挨拶がありました。

板倉先生のご挨拶

 

説明会は2部構成で行われ、前半は順天堂医院産婦人科の雰囲気や教育体制、勤務や研究について、設備の紹介、等の説明がありました。特に当直の体制や臨床と研究との両立について等、大学病院ならではの関心事項についてしっかりと説明がされました。研究については、途中オンラインにて研究棟のブースのライブ紹介と併せ、科としてどんな研究に取り組んでいるのかについての説明がありました。

 

途中、A棟の産婦人科ブースが吉田先生によってオンラインで紹介されました。

 

ハンズオンで指導される先生方の自己紹介

 

後半はハンズオンセミナーです。電気デバイスを使用した腹腔鏡ブース、分娩シミュレーターでの鉗子分娩ブース、胎児エコーモデルを使用した超音波スクリーニングブースの3つのブースに分かれ、産婦人科医師の指導の下、実際に手技を行いました。(協力:ジョンソンエンドジョンソン株式会社エチコン事業部)

3時間にわたり行われた説明会は各ブースで大変盛り上がり、指導される先生も研修医の先生も最後まで  熱心に取り組まれていました。研修医の先生方は手技の合間に、配属先の病院や系列病院の産婦人科の様子を質問したり、「こういう場面に遭遇した時、どうしたらいいか困った」という経験について質問したりされ、それについて指導される先生方がていねいに回答されていたのが印象的でした。

ハンズオンセミナーの様子。
腹腔鏡下でエネルギーデバイスを用いた縫合、切開、剥離、また婦人科で考案した鉗子操作トレーニングSASUKEが行わました。

 

 

胎児エコースクリーニング検査のシミュレーション。胎児のスクリーニングの仕方のほか
計測の方法や超音波装置の操作方法もレクチャーされていました。

 

分娩シミュレーション。正常経膣分娩のほか、吸引分娩と鉗子分娩の3種の方法で行われていました。

 

賛助:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 エチコン事業部

ホームページリニューアルのお知らせ

日頃より、順天堂大学メディカルテクノロジー&シミュレーションセンターのホームぺージをご利用いただき、誠にありがとうございます。この度、ホームページをリニューアルいたしました。

今回のリニューアルでは、ご利用いただく皆様により見やすく、分かりやすく情報をお伝えできるホームページとなるよう、以下の通り改善いたしました。

 

■体制図・フロアマップの追加

■センター内の360度カメラ画像の作成

■センター長挨拶の動画・写真の追加

■予約カレンダーを見やすく拡大

■プライバシーポリシーの追加

■HP用に撮影した動画も、YouTubeで視聴が可能

 

これからも当センターを活用して頂けるような情報を掲載してまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

センチュリータワーご来訪時の事前予約について

2021年3月25日(木)より、順天堂大学センチュリータワーへご来訪いただく際、事前に予約登録を行っていただくこととなりました。

入館時にセキュリティゲートを通っていただくため、ご来訪先より発行されるQRコードチケットが必要となります。

お手数ではございますが、次のような手順でご入館いただけますようお願いいたします。

 

 

【予約・入退館の方法】

1.ご来訪の予定がお決まりになりましたら、

  ご来訪先へ 

   ①日時 ②目的 ③同行者人数 

   ④お電話番号とメールアドレス 

  をご連絡ください。

2.予約登録後、ご来訪先よりQRコードチケットが自動送付されます。

3.当日はQRコードチケットをスマートフォン等に

  表示いただき、ゲート前でかざしてご入館ください。

4.ご退館の際も同様にチケットをかざしてゲートをお通りください。

 

【ご注意点】

*ご予約の際は、メールアドレス、お電話番号を登録させていただきます。

*ご同行者様がいる場合は、代表者様のみ連絡先を登録させていただきます。

*ご同行者様分のQRコードチケットも代表者様に送られますのでご転送いただき、

 当日はお一人様1枚ずつ、QRコードチケットをご提示ください。

*QRコードチケットを端末に表示できない場合、送付時に送られるメールに記載の「登録番号」にて、

 受付でチケットの発券を行うことができます。念のため、登録番号をお控えいただくことを

 お勧めいたします。

退館時もチケットが必要となります。

 特に登録番号で発券された場合は、お帰りまで紛失することのないよう、ご注意ください。

 

※セミナー時の受講者の入退館につきましては、シミュレーションセンターまでお問い合わせください。

 

 

 

 順天堂大学シミュレーションセンター  直通:03-5802-1742

小児科BSL(M4)

Class practice using simulation 7 (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

【小児科BSL(M4)】 担当:古川 岳史 先生

医学部4年生の小児科BSLの一環として、小児二次救命処置シミュレーターSimBabyを使用した乳幼児の急変対応実習を行っています。今回はその実習の様子を紹介いたします。

 

実習は古川先生からの「これまでに蘇生を行った経験はありますか?」という問いによって始まります。ほとんどの学生は「ない」との回答です。すると古川先生より、「医者になると小児の命を助ける場面に遭遇することもあります。やったことがないのに子供を助ける、と言うと成人を助けるよりもハードルが上がるような気がすると思います。それは当然の感覚です。でも医師としてやらなければならない。だからきちんとした知識をもち、子供が急変した時に落ち着いて助けられるよう、今日はシミュレーションでそれを学んでください。」との実習の目的が伝えられました。学生の表情も引き締まり、モチベーションのスイッチが入った様子。そこから実習は開始されました。

 

はじめのシミュレーションは「入院しているけいたろうくん、体重9Kgの乳児でPalslessVTになり意識がない、体動がない、その場合どうするか。」の設定です。主にCPRがメインのシミュレーションが行われます。まず古川先生より、蘇生に必要な一連のアルゴリズムが解説されます。年齢別の胸骨圧迫の方法や位置、深さ、蘇生に入る人数によって圧迫と換気の回数比が変わってくること等、乳幼児の場合のCPRがレクチャーされます。また、ルートが取りにくい場合の手段も解説。骨髄穿刺の位置を各自の脛骨部を触って確認し、骨髄路を確保して確実に投薬することをご教示されていました。

AEDの使い方について解説。        

 

骨髄針の穿刺について。実際に穿刺位置を確認します。

 

Simbabyを使用して、いよいよ学生一人一人によるシミュレーションが開始されます。ナースコール、意識と呼吸の確認、脈の触知を行い、脈が触れないため胸骨圧迫を開始。学生は緊張気味にCPRを行います。古川先生はその手技一つ一つに評価をされ、圧迫の解除や換気量、ECクランプのポイント等、大変丁寧な助言をされます。その助言を学生が手技に活かし、シミュレーションの回数を追うごとに学生の手技の質がだんだんと上がっていくのを目の当たりにしました。

意識の確認の様子                 脈の有無を確認

 

CPRの実践。「換気の準備を同時進行でよくできている」等、手技に対する評価がされます。

 

CPRを習得後、除細動とアセスメントのトレーニングです。「病室に行ったら急変していた。チームで急変対応をする」という設定で心室細動からの蘇生シミュレーションを行います。ここで心停止のアルゴリズム、ショック後の心静止のアルゴリズムを確認。また、ショック後に波形が戻らなかった場合のアドレナリン投与の理由や除細動の取り扱い等も解説されました。除細動や投薬を行うにあたり、実際に臨床現場での話をされ「普段病棟で対応している医師や看護師も、急変となると皆動揺し、現場が取り乱れる。その中で大切なことは、この子はなぜ急変したのか、その原因検索をすること。痰詰まりなら?心臓カテーテル治療中の子どもなら?どんな原因が考えられるかということを蘇生しながらアセスメントし、対応に活かさなければいけない。」とのこと。

また、「学生にとって一番大切なのはBLS。意識や呼吸の有無等を正しく判断し、ALSに繋げることができるようになってください。」とおっしゃり、繰り返し質の高いCPR、そしてALSが行われていました。

チームでの蘇生の様子

 

実習は4通りのシナリオを実践。合間には、積極的に質問する学生への質疑応答があり、現在入院し治療している小児の症例や急変したときの対応のお話等があり、また雑談も交えながら和やかに行われていました。大変充実された急変対応実習にシミュレーションセンターをご活用いただいております。

人工呼吸器のトラブルの解説もありました。

産婦人科BSL(M4)

Class practice using simulation 6 (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

 

【産婦人科BSL(M4)】 担当:竹田 純 先生

当センターで行われる産科のシミュレーション実習は、胎児の超音波スクリーニング検査シミュレーションと分娩シミュレーションの2種類です。今回は産婦人科竹田純先生による、産科シミュレーターSOPHIES MUMを使用した分娩シミュレーションの様子をご紹介します。

 

産科の実習は1回あたりの学生の人数が6~10名と多く、全員に3通りの分娩をさせるため、2時間通しでの実習時間中には何十回と分娩シミュレーションが行われます。その学生の手技すべてに先生は大変丁寧に評価と助言をされ、エネルギーをかけて指導されていらっしゃるのが印象的な実習です。手技の合間に概要解説や要点確認が行われ、学生が即時に手技へいかせるような流れになっています。

 

まずは陣痛開始以降の内診時の観点について、講義と実習が行われます。子宮口の開大度、子宮頸管の厚みや距離から展退度の判断方法、ステーションの捉え方、等の頸管の熟度についての確認です。ステーションのプラスマイナスゼロ位置を理解するため、実際にシミュレーターの膣内を内診し、坐骨棘の位置と感覚を確認します。竹田先生が一人一人にその位置を指南され、また恥骨や尾骨、腸骨の位置も確認することで全員が骨盤内と産道の構造を理解し、胎児がどこを通ってくるのかをわかりやすくイメージすることができます。

講義の様子                    内診指の確認

 

ステーションについて解説

 

順番に坐骨棘の位置を確認。竹田先生が内側から位置を指導されます。

 

 

その後、分娩のシミュレーションです。正常分娩と吸引分娩、鉗子分娩の3手法を全員が行います。

分娩時は、会陰保護などの母体の保護や降りてきた児頭の支え方などの医療行為の基本はもちろん大切ですが、何よりも重要なこととして竹田先生は、「妊婦さんへの声がけ」とおっしゃっています。いきみのタイミングや力を抜くタイミングについて、妊婦さんは事前に学習していることではありますが、分娩時に医師や助産師がそのタイミングを明るく声がけしたり、きちんと医療行為や状況を説明してあげたりすることで、精神的なサポーティブができる、それが大切とのこと。吸引分娩や鉗子分娩では妊婦さんが「自分の力だけで産めなかった」というある種の敗北感のようなマイナスなイメージを持たないようにすることが大事で、「少し分娩のサポートをしますが、あくまでもお母さんが主役ですので今まで通り頑張っていきんでいきましょう!」と声がけする重要さも教えていらっしゃいました。それらの声がけも含めて「分娩シミュレーション」であるため、実習では「声がけをする」ということを大変大切にしていらっしゃいます。

実習中、初めてお産を取り上げる学生は緊張しているので、妊婦さんにとって安心感のある声がけがなかなかできません。学生にその大切さを実感してもらうため、1回目のシミュレーションは必ず竹田先生が妊婦さん役をされ、故意に失敗例を提示され、場を和ませて緊張を解くようにされています。学生は徐々に硬さがとれ、妊婦さんの気持ちに寄り添った声掛けができるようになってきます。その域に到達するまで、竹田先生によって分娩のシナリオが都度変更されながら、複数のシチュエーションでシミュレーションされていました。

また、2時間の実習中は、先生も学生も大変エネルギッシュで笑いが絶えません。産科は当直が多く、ハードワークなイメージがありますが、それ以上に楽しくやりがいのある面がたくさんある分野であります。これから進路を選択していく学生には、とにかく「産科は楽しい!多くの出産に立ち会える産科医はやりがいのある仕事!」と実感してもらいたく、楽しく充実した実習となるように心がけていらっしゃるとのことでした。

竹田先生の教育への思いの込められた、臨場感のある産科シミュレーション実習に当センターをご活用いただいております。

 

分娩後の児頭や肩の支え方をレクチャー

 

通常分娩の様子。妊婦さんへの声がけのアドバイスもされ、まるで分娩室にいるようなシミュレーションが行われます。

 

吸引分娩の様子

 

 

鉗子分娩の指導の様子

【G1-消化器・外科一般授業レポート③】シミュレーションセンターオリエンテーション

■シミュレーションセンター・オリエンテーション  会場:南11階シミュレーションセンター

12月14日(月)1~4限にG1-消化器・外科一般授業の一環として、消化器・低侵襲外科によるシミュレーションセンターオリエンテーションが3年生を対象に行われました。授業として学部学生へオリエンテーションを行うのは初めてのことです。当センターでは医療トレーニングの環境を整え、学生にも利用を促す一方で、4年次の臨床実習で来室するまで、センター自体が学生にほとんど認識されていませんでした。低学年のうちから知ってもらい、活用してもらうことを目的に、今年度から3年次のカリキュラムに組み込んでいただき、下記のように当センターの利用方法のレクチャーやシミュレーション機器の体験を行いました。

 

1.シミュレーションセンターはどんなところ?

利用方法や利用時間、どのように活用できるのか等を消化器・低侵襲外科の山内先生より説明していただきました。初回機器使用時のみ17時までに来室し、スタッフより操作方法の説明を受けていただければ、以降、学部学生の方も21時までご利用いただくことができます。

 

 

2.シミュレーション機器の体験

グループに分かれ、次の3種類のシミュレーションを体験しました。

【VR腹腔鏡シミュレーション】

腹腔鏡下で「小腸の腹膜への癒着剥離」の手術モジュールを行いました。ポート内にカメラを入れると実際の手術のときのような映像にどよめきが。リアルな体腔内組織の感触を体験したり、バイポーラ―電気メスや超音波凝固切開装置などのエネルギーデバイスを使用した剥離手技など、実臨床に近いシミュレーションを行いました。

 

山内先生より操作方法のレクチャーがありました。

当日はMedVision㈱のご協力をいただきました。

 

【救急蘇生シミュレーション】

心静止の患者さんをCPRと除細動で蘇生させるシミュレーションを行いました。モニターで胸骨圧迫の深さがわかるので「正しい深さで押すと結構疲れる」「(圧迫の深さである5㎝が)思ったより深いことが分かった」との声も。ショックを掛けてシミュレーターが蘇生し人形の目が開くと、リアルさに驚きの歓声が上がっていました。

頴川先生による患者シミュレーターの解説の後、救命シミュレーションを行いました。

 

【VR内視鏡シミュレーション】

上部消化管内視鏡で食道→胃→十二指腸までを観察するシミュレーション。スコープや検査手順の解説を行った後、時間の許す限り一人ずつ検査体験をしました。スコープを食道に通すことが難しいのですが、挿入後に食道の壁が心臓の拍動で動いている様子や幽門前の潰瘍を発見すると、「すごい!リアル!」との声が聞かれました。

吉本先生による内視鏡検査とスコープの解説があり、実際に検査シミュレーションが行われました。

 

 

オリエンテーションを終えた学生数名に、今後当センターを利用したいかどうか聞いたところ、「あることは知っていたが、利用の仕方がわかったのでこれからは(機器を)使いに来ます。」「来てみたいと思っていたので、自由に来てよいのならいろいろやってみたい。」「試験前などに練習のために(積極的に)利用したい。」という感想をいただきました。

3年生に限らず、医学部学生は1年生からどなたでもご利用いただくことができます。また、利用に関してご不明な点はいつでもシミュレーションセンターまでお問い合わせください。

ご利用をお待ちしております。

 

協力:株式会社MedVision

 

 

 

 

【G1-消化器・外科一般授業レポート②】体腔内縫合実習(消化器・低侵襲外科)

■体腔内縫合実習(消化器・低侵襲外科授業) 会場:北11階実習フロア

12月14日(月)1~4限にG1消化器・外科一般の授業で、消化器・低侵襲外科による腹腔鏡下での縫合結紮実習が行われました。4年次からの臨床実習でスムーズ外科手技に取り組めるよう、3年次のうちから体腔内縫合の知識の習得と体験をしておくことを目的としています。

 

はじめに消化器・低侵襲外科教授の福永哲先生より、実際に外科の手術で行われている腹腔鏡や胸腔鏡での縫合結紮の練習を体験してもらうこと、今日は腹腔鏡で数種類の結紮をするが、けがをして縫うときと原理は同じなため、理解してほかの外科の縫合結紮に活かしてもらいたい、との話がありました。

 

その後、縫合結紮の手技解説ビデオで、針の持ち方や持つ位置、切開部に針を入れる角度等の基本事項から、男結び、女結び、外科結び等の結紮手技を学習し、いよいよ実習へ。

 

 

3人で1台のスーチャリングボックスを使用し、1人10分ずつ手技を行います。消化器・低侵襲外科の医師が巡回し、針の持ち方や左右の持ち替え等から指導にあたられていました。まずは男結び。それができた学生はスリップノットに進みます。「針はもっと湾曲している部分を持って。」「左の針の先端を持っておいて右で糸を動かす!」「ここ(ショートテール)が長いと後がやりやすいから長めに作っておいて。」など、学生一人一人に対し細やかで丁寧な指導がされました。

消化器・低侵襲外科の先生方による指導の様子

苦戦する学生さんに励ましの言葉もかけられていました。

 

当日はジョンソンエンドジョンソン㈱のご協力をいただきました。

 

学生同士がアドバイスし合いながら真剣に手技に取り組んでいます。

 

最後に福永先生より、「腹腔鏡でのスーチャリングセットがシミュレーションセンターに用意されているので、今後やりたい人はいつでも行ってトレーニングしてください。」とのアナウンスがありました。

当センターでは腹腔鏡下縫合結紮のためのドライボックスを常時13台用意しております。針糸も自由にお使いいただけますので、ぜひご活用ください。

 

協力:ジョンソンエンドジョンソン株式会社

【G1-消化器・外科一般授業レポート①】Johns Hopkins大学のオンライン授業

12月14日(月)1~4限にG1-消化器・外科一般の授業の一環として、消化器・低侵襲外科による外科授業が行われました。この授業は医学部3年生を対象に、外科手技の知識を習得し体験することを目的に

➀腹腔鏡下の縫合結紮手技について講義を受け、実際に体験を行う。

②外科トレーニングを行える施設であるシミュレーションセンターの利用方法を知り、実際に機器を体験する。

③Medical Universityの外科医より、海外で行われている外科手術について講義を受ける。

上記、3種類の内容をローテーションで行いました。

当センターとしては、積極的に外科手技のトレーニングに活用いただきたく、このたび「シミュレーションセンター・オリエンテーション」として消化器・低侵襲外科の授業へ組み込んでいただきました。その関係で同時に行った①~③の授業の様子をレポートいたします。まずは、③のオンライン授業からご覧ください。

 

Johns Hopkins大学とのオンライン授業「Lung Transplantation surgery:The Future is EVLP」 会場:北10階講義室

2限続きのオンライン授業。講師はJohns Hopkins大学胸部外科医で当大学消化器・低侵襲外科学研修室の客員教授であるMalcolm Brock先生と、同じくJohns Hopkins大学で進行性肺疾患や肺移植をご専門にご活用されているErrol Bush先生です。コーディネーターは消化器・低侵襲外科の折田先生にて行われました。

主にBush先生の肺移植の講義から開始予定でしたが、Bush先生によって行われていた肺移植手術が授業開始直前に終わったため、Brock先生が学生とオンライン上でやりとりすることから開始。Brock先生は日本に留学されたご経験があり、日本語が堪能でいらっしゃるので、「おはようございま~す!ちょっと聞こえにくです。ゴメンナサイ。」と流ちょうな日本語をお話になり、すべて英語で講義が行われることに緊張気味だった学生さんにも笑いが。アメリカにおける新型コロナウイルス感染症の最新状況についてお話いただきました。

数分後、Bush先生が駆けつけて合流され、肺移植についてご講義をいただきました。アメリカでの肺移植の状況やドナーの基準、移植当日のインプラント側の役割やドナー側の検査や輸送について等、貴重なお話をいただきました。またタイトルにもある通り、XVIVO肺灌流という体外肺灌流のシステムについて写真や映像を使った詳しい解説があり、最後にBrock先生より「Atelectasis(無気肺)」(肺がつぶれた状態で酸素レベルが低下する)について、肺移植手術を行う上で大切な医学用語との解説もいただきました。

スクリーン上、左上がBush先生、下がBrock先生です。

第1回縫合結紮講習会が開催されました

12月12日(土)に2020年第1回縫合結紮講習会(日本内視鏡外科学会後援講習会)がシミュレーションセンターにて開催されました。

コーディネーターは当センターのセンター長で消化器・低侵襲外科教授の福永哲先生、今回の講師は順天堂大学医学部附属浦安病院消化器・一般外科准教授の稲木紀幸先生と当センター副センター長で産婦人科教授の北出真理先生です。

例年は年に数回開催される順天堂大学での縫合結紮講習会ですが、今年は初の開催。外科手術手技の研鑽を積みたいという医師のため、受講者を少人数とし、できる限りの感染対策をして開催となりました。

セミナーは実技と講義が交互に行われ、実技の内容が講義でフィードバックされ、講義の内容をすぐに実技にいかすことができるプログラム構成となっています。実技では一人一人の受講者が、講師から丁寧な指導を受け、3時間にわたるセミナー中、大変熱心に手技訓練をされていました。

眼科BSL(M5)

Class practice using simulation 5 (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

【眼科BSL(M5)】 担当:工藤 大介 先生

毎週水曜日の1限目は、先生の熱心なご講義の声と学生の笑い声がよく聞こえます。5年生を対象とする、眼科工藤大介先生による臨床実習です。3時間をかけ、じっくりと講義とシミュレーション実習が行われています。

 

工藤先生の講義は、学生のヒアリングから始まります。眼科を回っている期間、どんなことを学びたいか、どんな分野に興味があるかについて一人一人からじっくり聞き取られます。さらに、今後どんな方向で進んでいきたいか、進路相談にも応じていらっしゃり、それを併せ総合的に個々に応じたレポート課題を設定されます。例えば、小児科へ進みたい学生には、斜視などの小児の眼科分野の課題、自分には重症なドライアイがあり悩んでいるという学生には、ドライアイの診察・検査を実習させる、等です。

眼科の分野に限らず、国試や研修先病院の相談、人生相談等も行われることがあります。それに対しても先生の医師になられた経緯や、スポーツドクターや共同研究等、院外でのご経験も交えた興味深いアドバイスが丁寧にされていらっしゃるのが印象的でした。

講義の様子

 

その後、直像鏡と眼底シミュレーターを使った眼底検査シミュレーションとドライキットを使った白内障の手術シミュレーションの2種類の実習を行います。

眼底検査シミュレーションは、はじめに直像鏡の使い方を実習。屈折度数(ピント)の合わせ方、持ち方、検査の角度等がレクチャーされ、眼底シミュレーターで視神経や眼底を観察します。眼底シミュレーターには36症例が搭載されており、眼底から眼科疾患の診断をするのに大変有効的なトレーニングができます。直像鏡については、眼科以外の領域においても診断ツールとして大いに活用することができ、例えば総合診療科や救急科で視神経乳頭を見ることで、うっ血乳頭の観察から頭蓋内圧亢進の判断を行うことができたりするため、どの科に行くにしても臨床医であれば身につけておくべき技術であることを解説されていました。

眼底シミュレーション実習の様子

 

後半の白内障ドライラボ実習では、手術解説の動画を視聴した後、「机太郎ドライラボ」のトレーニングキットを用いて実技を行います。このキットはウェットで訓練をする前にCCC、核分割手技、IOL挿入、自己閉鎖創作製までを場所を選ばずに繰り返し行うことを目的に作られました。樹脂粘土でできた模擬水晶体を実際の手術器具で分割したり、回転させたりして白内障手術の手技を実体験しますが、学生は実際に眼球にメスを入れることで人眼を扱う緊張感や感覚も理解することができます。白内障手術の実習は1時間ほど行われますが、毎週、全員が最後まで夢中になって手技に取り組んでいます。工藤先生は一人一人の手技に対し、細やかに指導や評価をされます。ときには雑談を交えながら和やかに、且つ内容が大変充実したシミュレーション実習に、当センターをご活用いただいております。

白内障ドライラボ実習の様子

第9回医療体験セミナーを開催致しました

 

【開会式】

始めに、消化器・低侵襲外科の福永先生のご挨拶頂いた後、山内先生の進行でスタート!婦人科の北出先生には「SUSUKE」の操作をご説明頂きました。

 

ブース間の誘導は、グループにチューターとして入ったボランティアの医学部生が行いました。

 

SASUKEブース(婦人科腹腔鏡下鉗子ゲーム)

腹腔鏡下での鉗子手技を、ゲーム感覚でトレーニングできます。このSASUKEは、「医学生がお金をかけずに楽しんで鉗子トレーニングできるように」と北出先生をはじめとする婦人科の先生方により考案されました。

 

VRシミュレーター体験ブース

■腹腔鏡

腹腔鏡を使用した手術を、バーチャルで体験できるシミュレーターです。その基本となる鉗子やハサミ、カメラの操作トレーニングもできます。

内視鏡

胃カメラを胃や十二指腸に通し、バーチャルで検査ができるシミュレーターです。カメラを喉に通すことが難しく、無理に入れるとシミュレーターが咳き込んだり「痛い!」という声を出すので、そのリアルな感じに驚いている参加者も見られました。

 

【外科体験ブース】

■電気メス

コヴィディエン㈱製の電気メスを使用し、実際に食用のお肉を切開。メスの使用方法や左手の鑷子の操作方法をコヴィディエンジャパン社のスタッフの方にレクチャーいただきました。

外傷の縫合

針の持ち方や縫い方、糸の結び方など、縫合の基本を消化器・低侵襲外科の山内先生よりレクチャーいただきました。初めて持つ縫合の器具に緊張しながらも、先生の見本を見ながら丁寧に縫合していました。

 

蘇生体験ブース

心停止にプログラム化された患者さんを蘇生させる体験です。胸骨圧迫や換気、聴診、脈の確認など、消化器・低侵襲外科の福永先生と、MedVision社のスタッフの方にレクチャー頂き、一連の蘇生の流れを体験しました。

 

【閉会式】

福永先生よりご講評をいただいた後、各グループのチューターより一人一人に認定証が授与されました。また、北出先生よりSASUKEでスコアの上位者の発表があり、賞品が贈られました。

 

最後に、参加者の皆様には、一言ずつ感想をいただきました。

「実際に医師が行っていることが体験でき、今まで知らなかった細かいところまで見れて楽しかった」との声が多く聞かれました。また、他の参加者からは「実際に手術で使われているメスを使うことができ、今の技術に驚きました」「医療体験はもちろん、医学部の学生の方とお話しできて、とても貴重な体験ができました。より一層、医学部に行きたいという思いが強まりました」などの感想をいただき、大盛況に終わった第9回医療体験セミナーでした。

 

■■■ご参加、ご協力頂いた皆様、ありがとうございました■■■

主催:福永 哲先生(消化器・低侵襲外科教授 / 順天堂大学シミュレーションセンター長)

北出真理先生(婦人科教授)、山内卓先生(消化器・低侵襲外科)

須賀望さん(M5)、髙梨航輔さん(M5)、八木貴志さん(M5)

株式会社コヴィディエンジャパン、株式会社MedVision

 

臨床研修医の血管内治療トレーニング(アンギオグラフィシミュレーション)

当センターは臨床研修医の先生方にも臨床トレーニングに活用いただいており、先月より初期研修医の松井友紀先生がVRアンギオグラフィシミュレーターで血管内治療トレーニングをされています。来年度から心臓血管外科に入局されるため、カテーテルやワイヤー操作等のスキルを身に付けておきたいとのお考えで活用いただいています。

基本的なデバイス操作のご指導をいただくため、10月30日(金)17時より心臓血管外科森田照正先生によるパーソナルレクチャーが行われました。

使用したのは、アンギオシミュレーターの「胸部大動脈修復術(ステントグラフト留置)」、「腸骨動脈ステント留置術」の2種のモジュールです。

森田先生は実際に松井先生の手術シミュレーションを見ながら、デバイスの扱い方はもちろんのこと、手術の手順、術中の留意点、カテーテルやガイドワイヤーの挿入・留置の位置や抜き差しのタイミングをご指導。また、透視時間の短縮や造影剤の量の調整などもシミュレーションできるため、要所でそのアドバイスもされていました。

2時間にわたり行われたレクチャーは、臨床の緊張感をもった松井先生の真剣なトレーニングと森田先生の熱いご指導を拝見できた貴重な時間でした。

このようにVRシミュレーターでは、臨床ではなかなか時間をかけて行えない手術指導に活用いただくことが可能です。アンギオシミュレーターには、他にも循環器内科、脳神経外科、産婦人科の血管内治療モジュールが搭載されております。(詳細は、当センターまでお問い合わせください。)

臨床研修医の先生や新入局の先生方のトレーニングにぜひご利用いただければ幸いです。