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ロボット支援手術シミュレーターを導入いたします!New Release!!

ロボット支援手術シミュレーターRobotix Mentor(3D Systems社/旧Symbionix社)を導入いたします。

11月5日(金)よりご利用いただけますので、学生の臨床実習、研修医教育の他、臨床でのトレーニングやご研究にぜひともご活用ください。

また、販売店による操作説明会を行います。機器のご利用予定がある診療科は、必ずお申し込みください。

 

RobotiX Mentor™ (3D System社製)

 

 

利用にあたっては、下記をよくご確認ください。

 

↓↓案内フライヤーはこちらから↓↓      ↓↓操作説明会の詳細はこちらから↓↓

 

 

予約方法

・予約は、当面の間、電話にて直接お取りください。予約受付時間は9時~19時となります。

※今後Webから予約をお取りいただく予定です。その際は改めてお知らせいたします。

・ご利用日の1週間前からご予約を承ります。(利用当日のご予約も可能です。)

・時間は1枠1時間です。必要な枠数をご予約下さい。

 

利用時間

・当面の間、9時~19時といたします。(最終利用枠は18時~19時)

・学部学生の個人での利用時間は9時~17時です。

 

利用について

・来室されましたら、カウンターで入室受付(職員証のバーコードでの手続き)をしてください。利用されるすべての方が受付をお願いいたします。

・トレーニング終了後、退室前にもカウンターで退室手続きをお願いいたします。

必ず事前に下記いずれかの操作説明のレクチャーを受け、ご理解いただいてからご利用ください。

 ■株式会社アダチによる操作説明会でのレクチャー 

 ■当センタースタッフからのレクチャー

 ■操作方法についての動画視聴

(近日中に当センターWebサイトへ掲載いたしますので、そちらからご視聴ください。掲載開始の際、講座、部署へお知らせいたします。)

・学部学生、臨床研修医は、必ず指導医より指導を受けてからご利用ください。

・当面の間、スタッフ不在時はご利用いただけません。

・機器周辺での飲食は厳禁です。

 

故障や不具合が生じたら

・使用していて不具合が生じたときは、速やかにスタッフへお知らせください。

・万が一、修理が必要となった際は、利用者のご所属にて修理費をご負担いただきます。ご了承いた

だけますようお願いいたします。

 

ご不明な点がありましたら、シミュレーションセンター(内線:2813)までお問い合わせください。

2021年度第3回縫合結紮講習会が開催されましたNew Release!!

今年度3度目の開催となる、縫合結紮講習会が10月16日(土)に行われました。

今回も当センターのセンター長で上部消化管外科教授の福永哲先生がコーディネーターをされ、四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センターより笠間和典先生をお招きし、当センター副センター長で産婦人科教授の北出真理先生とのお二人の講師陣でご講演されました。

 

笠間先生より縫合結紮の基本手技と消化管吻合術を、北出先生より、応用編として早業連続縫合術のご指導いただきました。笠間先生はご講義中、ご自身で縫合や結紮を実演されながらポイントをご解説くださり、大変わかりやすいため特に若い先生方の講義後の実習にいかされていました。また、受講者の先生方は基本手技を習得されたのち、北出先生からご教授された応用の手技に熱心に挑戦されていました。

今回の講習会には初期研修医を含むお若い先生方が多く、講師の先生方は若手の先生方にもずっと付き添われ、時にはデモンストレーションされながら解説されたり手技を励まされたりと、大変じっくりご指導されているのが印象的でした。

 

臨床研修医へ実際に手技を示しながら解説される福永先生

 

北出先生はじっくり手技をご覧になり、受講者に合ったポイントを助言されます。

 

講義の中で実演される笠間先生

【G1-消化器・外科一般授業レポート】シミュレーションセンターオリエンテーション New Release!!

9月27日(月)に今年度のシミュレーションセンターオリエンテーションを行いました。G1-消化器・外科一般の授業の一環として、シミュレーションセンターの利用方法や所有機器について知ってもらうことを目的に、昨年より3年生を対象に行っており、今回は2回目となります。授業は半日をかけて、①腹腔鏡下の縫合実習、②Johns Hopkins大学の手術講義、③シミュレーションセンターオリエンテーション、の3部構成で行いましたので、その様子を紹介いたします。

 

①腹腔鏡下での縫合結紮実習(北11階臨床医学実習室)

シミュレーションセンターのセンター長で上部消化管外科(消化器・低侵襲外科)教授の福永哲先生より、「今日は腹腔鏡下での縫合結紮手技をやってもらいますが、どの外科縫合にも応用できるため、ぜひ習得して帰ってほしい。」とのお話があり、実習が開始。はじめに手技の解説を受け、個々に練習に取り組みます。

福永センター長による概要と手技の解説がありました。

 

消化器・低侵襲外科の先生方によるご指導の様子。針を適切な向きで持つことから難航する学生さんにも、細やかで熱意あるご指導がされていました。

 

学生は一人10分ずつ、男結びの習得に励みました。初めての腹腔鏡手技ですが、1針を結紮できた時の達成感に良い笑顔が見られました。

 

指導のサポートとしてジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社よりご協力をいただきました。

 

 

②ジョンズホプキンス大学オンライン講義(北10階教室)

順天堂大学はジョンズホプキンス大学と姉妹校提携をしており、外科分野の授業においても積極的にオンライン講義を取り入れています。今回は消化器外科の授業として、ジョンズホプキンス大学胸部外科教授のMalcolm Brock先生、Errol Bush先生による肺移植のご講義をいただきました。はじめに上部消化管外科(消化器・低侵襲外科)の折田創先生より、シミュレーションセンター・オリエンテーションの共催を受けて、シミュレーションの重要性についてお話がありました。「学生時代からどのような意識をもってトレーニングに取り組むかが大事。今日体験したこと(縫合実習など)を今後シミュレーションセンターに行ってどんどんトレーニングしてください。」とのこと。

その後の講義では、前回のオンライン講義同様、肺移植・肝移植の日米での症例数の違いや灌流システムについての解説のほか、Errol先生はメリーランド州で初めてCOVID-19の患者さんの肺移植をされていらっしゃり、今回はそのご経験をVTRを交えてご講義いただきました。

 

 

③シミュレーションセンターオリエンテーション(南11階シミュレーションセンター)

シミュレーションセンターは授業以外でも、医学部1年生から個人がトレーニングに利用できる施設であること、医師になってからもスキルアップトレーニングやセミナー開催などで活用できる施設であること等を、上部消化管外科(消化器・低侵襲外科)の山内卓先生よりご紹介いただきました。その後、グループに分かれ、5種類のシミュレーションをローテーションで体験してもらいました。

山内先生より、センターの利用方法と体験機器の紹介をいただきました。

 

内視鏡シミュレーターで上部消化管の検査シミュレーションを行いました。胃液のサクションも行えるので臨場感があり、学生は興味深く取り組んでいました。指導のサポートとして、ガデリウス・メディカル株式会社よりご協力をいただきました。

 

VRラパロシミュレーターでは、腹腔鏡下虫垂切除術の手術シミュレーションを行いました。初めてのラパロ体験のため、術者は片手ずつ器具操作をしています。指導のサポートとして株式会社MedVision にご協力いただきました。

 

救急蘇生シミュレーターでは、適切な胸骨圧迫の深さや適切な換気量が評価できる機能を使い、CPRを中心とした体験を行いました。急変のシミュレーションでは、心停止から処置をした結果、バイタルが戻ると歓声が上がっていました。

 

SASUKEでは、腹腔鏡下で鉗子トレーニングを行いました。楽しいだけでなく、相当に難易度も高いので、熱中する学生さんも見られました。

 

手洗いチェッカーでは、手指消毒後に手指に残留する汚れをチェック。手洗いに対する意識を高めることができました。

 

 

【臨床研修センター/コアカン ビヨンド】CVレクチャーが開催されました

9月24日(金)に臨床研修センターによるコアカンファレンス ビヨンドセミナーの第1回目となる「しくじりCVレクチャー」が当センターにて行われました。

このセミナーは「コアカンファレンスプロジェクト」として、今年4月に行われた「初期研修医オリエンテーション」より更なる手技のスキルアップをはかるため、臨床研修医の教育に熱く取り組まれる先生方により企画され、今回は初期研修医1年目・2年目の10名を対象に行われました。明日から臨床で活かせるような本格的なCV穿刺挿入のご指導がされましたので紹介いたします。

 

 

概要解説と手技解説

セミナーの目的と目標、CVの適応と禁忌、準備物や手技手順などが伝えられました。概要の解説の中では穿刺部位周辺の血管の走行について、動脈穿刺のリスク、また、どんな場合に気胸を起こしてしまうかなどの解説があり、「CVがうまくなるためには、とにかく何度もシミュレーションすること」と繰り返しレクチャーされました。研修医の先生方がとても真剣に傾聴していたのが印象的でした。

 

 

手技指導

ガウンやキャップ、手袋の装着、物品の準備、部位の消毒、麻酔、など実際に臨床で行わなければならない一連の手順がすべてトレーニングできるようになっており、その都度、清潔不潔の無菌操作も留意して行われます。「必要な物品を自分で用意できるようにならないと、手技をスムーズに行えるようにならない」とのこと。何度も手順をシミュレーションすることの重要性をここでも実感。

 

【大腿静脈への穿刺挿入】

 

指導される医師からは、物品の特徴、扱い方などの説明が一つ一つ丁寧に行われていました。

 

研修終了時間まで何度も繰り返しトレーニングする研修医の先生と、最後まで熱意ある指導をされる指導医。

 

 

【内頸静脈への穿刺挿入】

加藤先生によって一連のCV穿刺挿入がデモンストレーションされます。

 

エコー下でなかなか静脈を捉えられない先生に、穿刺の角度や向きなどの細やかな助言がされるとコツがつかめた様子。

【臨床研修医の方へ】第3回縫合結紮講習会のお申込みを受け付けております

2021年度第3回縫合結紮講習会が下記の通り開催されます。

申込定員までわずかに枠が残っており、初期研修医の先生方に積極的なご参加をいただきたく、ここに案内をいたしました。

非常に細やかな個人指導が受けられる魅力的なハンズオンセミナーです。ぜひご参加ください。

 

日時:2021年10月16日(土) 15:00~18:00

場所:順天堂大学シミュレーションセンター(センチュリータワー南11階)

コーディネーター:福永 哲 先生(順天度大学消化器・低侵襲外科教授)

講師:笠間 和典 先生(四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センター)

講師:北出 真理 先生(順天堂大学産婦人科教授)

お申込み方法 → こちらのフォームからお申込みください

 

詳細(案内フライヤー)はこちら

 

【臨床研修医オリエンテーション】動画を掲載いたしました!

4月1日より新たに臨床研修医の先生方43名が順天堂医院で研修されます。研修医オリエンテーションの一環として、4月3日(土)に臨床手技の研修「コアカンファレンスプロジェクト」がシミュレーションセンターにて行われました。

 

研修の様子はこちらからご覧いただけます(8/19追加)

 

 

指導されるのは、初期研修医の教育に情熱をもって取り組まれる臨床研修センターの西﨑祐史先生をはじめとする、院内15名の先生方です。土曜日にもかかわらず有志でお集まりになり、大変熱心に指導に当たられていました。

研修医の先生方は研修開始3日目で、全体の雰囲気や先生同士の関係に緊張が伺えます。その雰囲気を脱し、少しでも早く仲間と研鑽を積んでほしいと願い、グループ単位で研修ブースを回る内容で研修が行われました。その研修の様子をレポートいたします。

各ブースによるトレーニングは次の通りです。

(※感染防止のため、機器の使用のたびにアルコールでの機器の拭浄と個々の手指消毒を行いながら実施されました。)

 

 

【点滴】末梢静脈路へのルート挿入、点滴ライン作成

末梢ルートの概要解説の他、駆血帯の巻き方や縛る強さ、血管の怒張の確認、消毒綿の使用法などの細かな手技もご教授されていました。

 

繋ぎ方を理解するため、ヒント無しに自分たちで点滴ラインを作らせます。滴下がわかりやすいよう、
チャンバーに落とす輸液の量や、留置針にラインを繋ぐ方法、ドレッシング材の使い方、等がレクチャーされました。

 

 

【尿道カテーテル留置】バルーンカテーテル挿入、留置

男性、女性の両機器でシミュレーション。それぞれの留意点を各医師よりレクチャーを受けました。

 

 

準備・使用する物品の説明、また、消毒、グローブ交換、等の感染予防の指導もありました。

 

 

【CV穿刺/血液ガス測定】内頚Vライン、鼠経A・Vライン

エコーガイド下での内頚静脈穿刺の様子。穿刺角度とエコースクリーニングのポイントもご指導されていました。

 

ランドマーク法での大腿静脈の穿刺と大腿動脈の血液採取(血ガス測定)の様子。
大腿動脈の拍動や血管の走行について、先生方は何度も触診して確認されていました。

 

 

【腰椎穿刺】触知、髄液採取

側臥位にて。腰椎間と棘突起の解説があり、触診して穿刺位置を確認。

 

触診後、穿刺。針の持ち方、穿刺時の保持の仕方、等の指導がありました。
また、髄液の採取や髄圧の計測の手順や適応と禁忌についても解説されました。

 

 

【気管挿管】

麻酔科医による気道管理の指導。バックバルブマスク換気からスタート。
気管モデルを使用して気管の構造解説とブレードの挿入位置の確認も行われました。

 

「器具の受け渡し時も声帯(喉頭後部)から目を離さないように」「歯に圧をかけすぎない」等のポイントが伝えられていました。

 

 

【ACLS】チーム蘇生(VF→2shock→蘇生)

院内での急変に対応するシナリオでチーム蘇生が行われました。ポイントはアルゴリズムに基づいた
処置の判断とCPRの質の高さです。特に胸骨圧迫の深さと速さは指導の医師より厳しく評価がされていました。

 

 

【心電図、心臓超音波検査】

12誘導心電図の基本的なとらえ方、電極の付け方、波形の読み方等の解説後、
実際に電極を付けます。グループ全員で「あ、き、み、ちゃん…」と唱えながら正しく楽しく付けていました。
その後の心エコー。実際に男性医師の胸部をスクリーニングして、心エコーの見方をトレーニングしました。

 

 

研修は4時間にわたって行われ、終了後にも残って手技をトレーニングされている先生方がたくさんいらっしゃいました。

今週から各診療科で研修が開始されますが、このプロジェクトで行われた臨床手技が、先生方には大切な経験となって病棟で生かされることと思います。

心電図、心エコー以外のトレーニング機器は、当センターにていつでもトレーニング可能です。ぜひご活用いただければ幸いです。

2021年度第2回縫合結紮講習会が開催されました

7月31日(土)に今年度第2回となる腹腔鏡下手術のための縫合結紮講習会が行われました。日本内視鏡外科学会後援のセミナーです。コーディネーターは当センターのセンター長で消化器・低侵襲外科教授の福永哲先生。講師は同じく当センターの副センター長で産婦人科教授の北出真理先生と今回は北里大学下部消化管外科教授の内藤剛先生をお迎えし、ご指導をいただきました。

 

 

本講習会は講義と実習を交互に行うハンズオンセミナーで、より実習に時間をとり、講師の先生方による個別指導がじっくりと行われていました。

内藤剛先生によるはじめの講義は、縫合・結紮の基本の解説とそのポイントです。針を持つ角度や持ち上げる向き、そのときの持針器の開きなどを具体的に解説され、特に若い先生には嬉しい、わかりやすいコツが教示されました。それを即時に手技にいかすべく、すぐに実習が行われます。

 

 

また、応用編として内藤先生より、胆管吻合を例に連続縫合のポイントが解説されました。「遊びながら連続縫合のトレーニングすることでリズミカルな運針を習得でき、結果上達する」ことを実際にされている動画も紹介され、身近にあるもので楽しくコツコツ練習を重ねる重要性を伝えていらっしゃました。

 

 

 

北出真理先生の講義も応用編として、連続縫合での結紮法やインターロック、ベースボールなどと呼ばれる婦人科の様々な連続縫合手技を手術の動画と併せて解説されました。また、それに対する様々なトレーニング方法も紹介されました。「基本操作を習得することで安全な医療を提供できる」ことを切に伝えられ、「頑張りましょう!」との声掛けも。ハンズオンでも先生方は一人一人の手技に見合った細やかなご指導をされ、セミナー開始時と比べて「大変自信がついた」との受講者の先生もいらっしゃいました。

 

 

賛助協力:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 エチコン事業部

 

 

 

第141回関東連合産婦人科学会ハンズオンセミナー

第141回関東連合産婦人科学会のプレコングレスの企画として、6月19日(土)にハンズオンセミナーがシミュレーションセンターを会場として行われました。

今回行われたのは、子宮鏡手術技術のスキルアップセミナー、腹腔鏡のスキルアップセミナー、鉗子分娩習得のためのセミナーの3分野のセミナーです。

 

 

子宮鏡手術技術スキルアップのためのハンズオンセミナー(午前開催)

軟性鏡ファイバーでの観察・処置ブース、硬性鏡での観察・処置ブース、硬性鏡での手術トレーニングブース、レゼクトスコープでの手術トレーニング(TCR)ブースの4ブースが用意され、全ての手技について体験します。どのブースでも講師より細やかなご指導があり、欧米では主流となっている最先端の子宮鏡手術機器を体験していました。

順天堂大学産婦人科教授齊藤寿一郎先生のごあいさつで開会されました。

 

講師の先生方による手技別の講義の様子。

 

 

各ブースでのトレーニングの様子。

 

【講師】

東京大学 平池修先生

丸山記念総合病院 丸山正統先生

聖マリアンナ医科大学 近藤春裕先生

 

腹腔鏡手術スキルアップのためのハンズオンセミナー(午後開催)

今回行われたハンズオンのタスク内容は、卵巣嚢腫摘出、尿管端々吻合、筋腫核出、膣断端縫合の4種類。タスクトレーニングの間に講義を挟んだ流れになっており、解説が即、実践に生かされていました。腹腔鏡下縫合結紮のほか、エネルギーデバイスを使用した剥離や切離の操作についても、そのコツやアドバイスが個別にて詳細にされていました。

 

順天堂大学産婦人科教授北出真理先生による腹腔鏡下筋腫核出術の解説とハンズオンレクチャー。

 

    

講師の先生による講義とハンズオンレクチャーの様子。

 

【講師】

東京女子医科大学 熊切順先生

メディカルトピア草加病院 小堀宏之先生

順天堂大学 村上圭祐先生、岡田由貴子先生

 

鉗子分娩習得のためのハンズオンセミナー(午後開催)

全体での講義の後、4グループに分かれて鉗子の操作や力加減、引き方をレクチャー。「明日から自分の病院でも鉗子分娩を!そう思ってもらえるようなセミナーにしたい」との講師の先生方の意気込みが感じられる、エネルギーのかけられた熱いご指導が印象的でした。

分娩モデルを用いた鉗子分娩ハンズオントレーニングの様子。

 

順天堂大学産婦人科竹田純先生による概要・手技についての講義。

 

講師:順天堂大学 牧野真太郎先生、竹田純先生、山本祐華先生、植木忠典先生、正岡駿先生

第1回新人手術室看護師のためのエネルギーデバイスセミナー

6月18日(金)にB棟手術室の新入看護師を対象としたデバイスセミナーがシミュレーションセンターで行われました。手術器具の中でも、当医院の手術室で使用されている外科手術用エネルギーデバイスの操作方法と術中の介助の方法を体得することが目的です。

 

今回取り上げてレクチャーされたのは、主に腸管吻合に使用する最新のステープラーと血管・間膜処理をする超音波や電気メス、リガシュア等のエネルギーデバイスの取り扱いです。はじめに医療器械メーカーのコヴィディエンジャパンより、手術の動画を見ながら、ステープリングの実例の解説と機器の取り扱い説明を受けました。手術中に当医院の医師が行っているデバイス選択とそれを使用した手技解説も含まれました。山内先生より「看護師さんが大事なことはスムーズにカートリッジを外して交換すること、付け替えることです。そのために本日は実際に使用しているデバイスをご準備して体験いただけるようにいたしました。少しでも機器に慣れ、自信をつけてお帰りいただければ。」とのお話がありました。その後、モノポーラやバイポーラ等、エネルギーデバイスのプラットフォームの解説や使用方法もレクチャーされました。その後、2グループに分かれて実技講習です。実際に各機器を操作、体験しました。

 

 

 

ステープラー

「手術中、看護師が医師に何を求められるか」という観点で機器の接続やカートリッジの装填、取り扱いの注意点等がレクチャーされ、看護師一人一人が組立の手順を確認しながらセットアップを行います。看護師は一人1回ずつ、セットアップとステープリング、取り外し等の一連の操作を体験。はじめは緊張気味にセットアップの手順を何度もイメージトレーニングしていた看護師の方々ですが、終盤になるにつれてお互いにアドバイスし合う姿も見られました。医療機器メーカーより取扱いマニュアルもいただきました。看護師は「明日からオペの時は絶対これ(マニュアル)を持ち歩く」とのこと。その言葉からもこのセミナーの重要性が伺えます。

 

【エネルギーデバイス】

エネルギーデバイスの仕組みについて実際の操作を伴い、詳細に解説されました。モノポーラとバイポーラの器械的な仕組みの違いや、対極板での電流の回収の等の解説を受け、実際に凝固・切開を体験。また2種あるモノポーラについて、どこの診療科でどちらのデバイスが使われるか、先生から指示を出されたらどう対処すればよいか等、プラットフォームへの端子の接続やデバイスの出力設定の操作方法もレクチャーされました。また、超音波凝固切開装置の取り扱い方法やセットアップの方法も説明を受け、実際に操作することで各種のエネルギーデバイスの理解を深めていました。

  

泌尿器科BSL(M5)

Class practice using simulation  (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

【泌尿器科BSL(M5)】 担当:永田政義先生

医学部5年生の泌尿器科BSLの一環として、VRラパロシミュレーターやラパロDryboxを用いた腹腔鏡下手術トレーニングを行っています。

VRラパロシミュレーターは2015年のシミュレーションセンター開室当時から設置されており、泌尿器科ではその設置当初の、まだ他科ではほとんど機器が利用されていなかった頃から、手術モジュールのソフト共同開発や医学部の臨床実習等でご利用いただいております。今回は永田政義先生による医学部5年生のクルズスでの活用を紹介いたします。

 

【VRラパロシミュレーター】

ほとんど初めて腹腔鏡の手技を学ぶ学生に対し、鉗子トレーニング、鋏鉗子のトレーニング、手術シミュレーションの3種類のモジュールを使用し、段階を踏んで手術シミュレーションまで体験できるような構成で行われます。

はじめに行われる鉗子のトレーニングは把持のトレーニングです。指定のボールをつかんで画面中央のボックスへ入れる、というゲーム性の高い楽しいモジュールなのですが、画面上に映っているボールやボックス周囲の壁が、腹腔内の臓器や膜と見立てられているため、その点を念頭に置いてトレーニングする必要があります。乱雑に操作して鉗子を壁や物に突き刺したり衝突させたりするとエラーが出るようになっているため、鉗子を挿入するところから配慮が必要であり、永田先生は臨床における挿入時の注意点と併せてご指導されます。また、カメラワークのトレーニングもでき、助手がカメラを引いたり寄せたりし、術者の見たいところを予測して術野を作ります。モジュールではこのような連携した手技もトレーニングすることができます。

次に鋏鉗子のトレーニングです。このモジュールでは、指定の場所を切開するトレーニングを通して、鋏の操作と把持している部分のテンションのかけ方が体得できます。また、どこからどの順番で切っていったらよいかを考えてから鋏を入れるため、手技のプラン立てをする訓練もできます。最終的に手技の評価が総合スコアで出るようになっているため、少しずつシミュレーションに慣れてきた学生たちは高得点を狙い、よりていねいに手技の意味を考えながら取り組むようになります。

最後にこれまでの把持鉗子、鋏鉗子のトレーニングを活かし、手術シミュレーションを実践します。実際には腎がんの根治手術である根治的腎摘除術(左側)の手術で、①腹膜切開から後腹膜腔への到達、大血管の処理(②腎動脈や③腎静脈の切離)を行なうモジュールです。電気凝固切開デバイス、血管クリップや腹腔鏡用ステープラーを使用するため、使用されるいくつかのデバイスの解説とシミュレーターでの操作方法が永田先生よりレクチャーされます。モジュール内では実際に切除部位が違うと出血したり、不要なところでクリッピングすると損失エラーが表示されたりします。その時の臨床での対処についてもトレーニング中にお話があり、学生はより臨床に近い感覚でトレーニングに臨んでいました。

 

VRラパロシミュレーターでの腎摘除術シミュレーションの一部分。腹膜切開後の血管(左)と腎動脈へのクリップ(右)の様子。

 

術者と助手(カメラワーク)との連携もトレーニング可能です。

 

部位によって手技に適したデバイス選択についてのアドバイスもあります。

 

【腹腔鏡Drybox】

VR機器での手技以外にも腹腔鏡下での縫合がドライボックスを使用して行われます。一人一人に針の持ち方から糸結びのポイントまで丁寧にご指導があり、学生は長時間熱心に手技に取り組んでいました。

 

※写真は2020年1月撮影のものです。

2021年度第1回縫合結紮講習会が開催されました

4月18日(土)に今年度第1回目となる縫合結紮講習会が開催されました。この講習会は、日本内視鏡外科学会後援、順天堂大学シミュレーションセンター、ジョンソンエンドジョンソン株式会社、株式会社MedVisionの共同開催となっています。

コーディネーターは、当センターセンター長の福永哲先生(消化器・低侵襲外科教授)、今回の講師は副センター長の北出真理先生(産婦人科教授)、東邦大学医療センター佐倉病院の大城崇司先生(消化器外科)にて行われました。

セミナーは、基本手技の講義とその実習、応用編として消化管吻合術の講義とその実習、婦人科早業連続縫合術の講義とその実習、といったように講義内容をすぐに実践に活かせるよう、ハンズオンをはさみながらの構成となっています。ハンズオンでは3名の先生方から受講者一人一人に合った方法で細かな手技のレクチャーがされていました。

 

福永哲先生によるご挨拶

 

ハンズオンでは細やかで丁寧な手技解説がありました。

 

3時間の講習、大変お疲れ様でした。

結腸手術における体腔内吻合(大腸・肛門外科)

4月15日(木)18時より、下部消化管外科にて結腸手術での再建方法の新たな工夫として、体腔内での吻合方法を比較・検討する為のハンズオンセミナーが実施されました。

従来は小開腹し体腔外で切除後、吻合を行っていましたが、体腔内で吻合する事でのメリットを共有する事で実臨床に繋げていく事を目的として実施されました。

 

治療法の動向や手術器具の解説(コヴィディエンジャパン株式会社による)

 

 

最新の手術器具を使用し、従来のアプローチと比較・検討される様子

 

賛助:コヴィディエンジャパン株式会社

新しいシミュレーターが仲間入りしました!

利用者の皆様よりご要望をいただき、新たに5種類のシミュレーターが導入されました。個人トレーニングはもちろんのこと、医局、部署での勉強会や学生教育、研修医教育等にもぜひご活用ください。

 

 

●救急蘇生シミュレーター

「レサシアンシミュレーターPLUS」(レールダルメディカルジャパン株式会社)

手技:ICLS、気道管理、聴診(心音・呼吸音14種)

 

●鼠経部における動脈、静脈穿刺トレーナー

「フェモララインマン」(日本ライトサービス株式会社)

手技:拍動する動脈の触知と穿刺、エコー下での静脈穿刺、カテーテル挿入

 

●聴診シミュレーター

「ステソサウンドスピーカー 聴くゾウ」(日本ライトサービス株式会社)

手技:心音、肺音、腸音の140種類が聴診可能

タブレットで無線操作ができるため、人形と併せて聴診シミュレーションが可能です。

 

 

●尿道カテーテル留置/浣腸シミュレーター

「導尿・浣腸シミュレーターⅡ」(男女)(株式会社京都科学)

手技:膀胱圧迫による残尿確認、カテーテル挿入・留置、側臥位での浣腸

 

 

 

●腰椎、硬膜外穿刺シミュレーター

「ルンバ―ルくんⅡ」(株式会社京都科学)

手技:穿刺位置の触診と穿刺、髄液採取、髄圧測定、硬膜外麻酔

側臥位と座位の両方で使用可能。肥満、高齢者の皮膚に変更可能。

 

ご不明な点は、シミュレーションセンター(内線2813)までお問い合わせください。

【臨床研修医オリエンテーション】外科手技/シミュレーションセンターオリエンテーション

4月5日(月)に消化器・低侵襲外科による、臨床研修医へ向けた外科の臨床手技研修とシミュレーションセンター利用についてのオリエンテーションが行われました。4月より順天堂医院で研修される先生方に、臨床ですぐに生かせる外科手技をご教授いただき、外科トレーニングの環境が整っている当センターをご活用いただくことが目的です。

はじめに当センターのセンター長で消化器・低侵襲外科の福永教授より、「私たち外科医は当医院の外科を盛り上げ、人材を育成したいと思っています。シミュレーションセンターでは、今日これからやってもらう腹腔鏡の縫合が練習できるセットやVRの手術シミュレーターが充実しているので、診療の合間に大いにトレーニングに使ってください。」とのご挨拶がありました。また、山内先生よりシミュレーションセンターの利用方法や利用時間などをご紹介いただき、また消化器・低侵襲外科の取り組みや魅力が説明されました。

福永センター長よりご挨拶。山内先生よりシミュレーションセンターをご紹介をいただきました。

 

いよいよ研修開始。研修は次の4ブースを回って各外科手技を体得・体験する流れです。

 

 

南11階シミュレーションセンター会場

■腹腔鏡下縫合・結紮トレーニング(腹腔鏡下での縫合と結紮の手技を習得する。)

 

一人一人にていねいにご指導があり、苦戦されている先生方には励ましの声が掛けられていました。

 

「難しい方が面白い!」とおっしゃり夢中で取り組まれている先生もいらっしゃいました!

 

 

 

 

■VRシミュレーター体験

(VR腹腔鏡、VRアンギオ、VR内視鏡の各シミュレーターの操作説明を受け、

体験することで今後の活用につなげていただく。)

VR腹腔鏡シミュレーターでは、術者と助手(カメラ操作)の二人1組で小腸の癒着の剥離を手術シミュレーションしました。

 

VR内視鏡シミュレーターでは、上部消化管検査を体験しました。送気、洗浄、吸引ができてリアル!との声が聞かれました。

操作説明はガデリウスメディカル㈱様よりご協力をいただきました。

 

VRアンギオシミュレーターでは、冠動脈の狭窄部にステントを留置する手術を体験しました。
アンギオ、腹腔鏡シミュレーターの操作説明には、㈱MedVision様よりご協力をいただきました。

 

 

北11階会場 医学部実習フロア

■皮膚縫合(器具の扱い方を知り、外縫いと糸結びを体得する。)

折田先生による外縫いと糸結びのデモンストレーション。

海外の大学からいらしたと聞き、福永先生は「あなたの大学に(手術のために)行ったことがあるよ。」と談笑されていました。

器具の使い方も丁寧にレクチャーされます。

 

 

エネルギーデバイス体験

当医院の消化管の手術で使用しているエネルギーデバイスを実際に体験する。)

 

モノポーラの電気メスで凝固と切開の違いを体感。その後リガシュアにて模擬の血管(今回は油揚げの空洞)を
シールすることも体験し、より安全で確実、且つ短時間での手術が可能になったとの説明に「すごい!」との声が。
当日はコヴィディエンジャパン(株)様のご協力をいただきました。

 

 

以上のシミュレーションは、シミュレーションセンターにて常時個人トレーニング可能です。

(VRシミュレーターは授業で利用していることもありますので、事前にお電話でご確認いただくと確実です。)

どうぞご活用ください。

 

 

賛助:コヴィディエンジャパン株式会社、株式会社MedVision、ガデリウスメディカル株式会社

 


シミュレーションセンター センチュリータワー南11階(内線:2813)

産婦人科の入局説明会・ハンズオンセミナーが開催されました

3月27日(土)に産婦人科による入局説明会が行われました。対象は4月より順天堂医院、医学部附属浦安病院、静岡病院、練馬病院の産婦人科へ勤務される研修医2年目の先生と、産婦人科へ進もうと考えている研修医1年目の先生です。開会にあたり、板倉産婦人科教授よりご挨拶がありました。

板倉先生のご挨拶

 

説明会は2部構成で行われ、前半は順天堂医院産婦人科の雰囲気や教育体制、勤務や研究について、設備の紹介、等の説明がありました。特に当直の体制や臨床と研究との両立について等、大学病院ならではの関心事項についてしっかりと説明がされました。研究については、途中オンラインにて研究棟のブースのライブ紹介と併せ、科としてどんな研究に取り組んでいるのかについての説明がありました。

 

途中、A棟の産婦人科ブースが吉田先生によってオンラインで紹介されました。

 

ハンズオンで指導される先生方の自己紹介

 

後半はハンズオンセミナーです。電気デバイスを使用した腹腔鏡ブース、分娩シミュレーターでの鉗子分娩ブース、胎児エコーモデルを使用した超音波スクリーニングブースの3つのブースに分かれ、産婦人科医師の指導の下、実際に手技を行いました。(協力:ジョンソンエンドジョンソン株式会社エチコン事業部)

3時間にわたり行われた説明会は各ブースで大変盛り上がり、指導される先生も研修医の先生も最後まで  熱心に取り組まれていました。研修医の先生方は手技の合間に、配属先の病院や系列病院の産婦人科の様子を質問したり、「こういう場面に遭遇した時、どうしたらいいか困った」という経験について質問したりされ、それについて指導される先生方がていねいに回答されていたのが印象的でした。

ハンズオンセミナーの様子。
腹腔鏡下でエネルギーデバイスを用いた縫合、切開、剥離、また婦人科で考案した鉗子操作トレーニングSASUKEが行わました。

 

 

胎児エコースクリーニング検査のシミュレーション。胎児のスクリーニングの仕方のほか
計測の方法や超音波装置の操作方法もレクチャーされていました。

 

分娩シミュレーション。正常経膣分娩のほか、吸引分娩と鉗子分娩の3種の方法で行われていました。

 

賛助:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 エチコン事業部

ホームページリニューアルのお知らせ

日頃より、順天堂大学メディカルテクノロジー&シミュレーションセンターのホームぺージをご利用いただき、誠にありがとうございます。この度、ホームページをリニューアルいたしました。

今回のリニューアルでは、ご利用いただく皆様により見やすく、分かりやすく情報をお伝えできるホームページとなるよう、以下の通り改善いたしました。

 

■体制図・フロアマップの追加

■センター内の360度カメラ画像の作成

■センター長挨拶の動画・写真の追加

■予約カレンダーを見やすく拡大

■プライバシーポリシーの追加

■HP用に撮影した動画も、YouTubeで視聴が可能

 

これからも当センターを活用して頂けるような情報を掲載してまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

センチュリータワーご来訪時の事前予約について

2021年3月25日(木)より、順天堂大学センチュリータワーへご来訪いただく際、事前に予約登録を行っていただくこととなりました。

入館時にセキュリティゲートを通っていただくため、ご来訪先より発行されるQRコードチケットが必要となります。

お手数ではございますが、次のような手順でご入館いただけますようお願いいたします。

 

 

【予約・入退館の方法】

1.ご来訪の予定がお決まりになりましたら、

  ご来訪先へ 

   ①日時 ②目的 ③同行者人数 

   ④お電話番号とメールアドレス 

  をご連絡ください。

2.予約登録後、ご来訪先よりQRコードチケットが自動送付されます。

3.当日はQRコードチケットをスマートフォン等に

  表示いただき、ゲート前でかざしてご入館ください。

4.ご退館の際も同様にチケットをかざしてゲートをお通りください。

 

【ご注意点】

*ご予約の際は、メールアドレス、お電話番号を登録させていただきます。

*ご同行者様がいる場合は、代表者様のみ連絡先を登録させていただきます。

*ご同行者様分のQRコードチケットも代表者様に送られますのでご転送いただき、

 当日はお一人様1枚ずつ、QRコードチケットをご提示ください。

*QRコードチケットを端末に表示できない場合、送付時に送られるメールに記載の「登録番号」にて、

 受付でチケットの発券を行うことができます。念のため、登録番号をお控えいただくことを

 お勧めいたします。

退館時もチケットが必要となります。

 特に登録番号で発券された場合は、お帰りまで紛失することのないよう、ご注意ください。

 

※セミナー時の受講者の入退館につきましては、シミュレーションセンターまでお問い合わせください。

 

 

 

 順天堂大学シミュレーションセンター  直通:03-5802-1742

小児科BSL(M4)

Class practice using simulation 7 (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

【小児科BSL(M4)】 担当:古川 岳史 先生

医学部4年生の小児科BSLの一環として、小児二次救命処置シミュレーターSimBabyを使用した乳幼児の急変対応実習を行っています。今回はその実習の様子を紹介いたします。

 

実習は古川先生からの「これまでに蘇生を行った経験はありますか?」という問いによって始まります。ほとんどの学生は「ない」との回答です。すると古川先生より、「医者になると小児の命を助ける場面に遭遇することもあります。やったことがないのに子供を助ける、と言うと成人を助けるよりもハードルが上がるような気がすると思います。それは当然の感覚です。でも医師としてやらなければならない。だからきちんとした知識をもち、子供が急変した時に落ち着いて助けられるよう、今日はシミュレーションでそれを学んでください。」との実習の目的が伝えられました。学生の表情も引き締まり、モチベーションのスイッチが入った様子。そこから実習は開始されました。

 

はじめのシミュレーションは「入院しているけいたろうくん、体重9Kgの乳児でPalslessVTになり意識がない、体動がない、その場合どうするか。」の設定です。主にCPRがメインのシミュレーションが行われます。まず古川先生より、蘇生に必要な一連のアルゴリズムが解説されます。年齢別の胸骨圧迫の方法や位置、深さ、蘇生に入る人数によって圧迫と換気の回数比が変わってくること等、乳幼児の場合のCPRがレクチャーされます。また、ルートが取りにくい場合の手段も解説。骨髄穿刺の位置を各自の脛骨部を触って確認し、骨髄路を確保して確実に投薬することをご教示されていました。

AEDの使い方について解説。        

 

骨髄針の穿刺について。実際に穿刺位置を確認します。

 

Simbabyを使用して、いよいよ学生一人一人によるシミュレーションが開始されます。ナースコール、意識と呼吸の確認、脈の触知を行い、脈が触れないため胸骨圧迫を開始。学生は緊張気味にCPRを行います。古川先生はその手技一つ一つに評価をされ、圧迫の解除や換気量、ECクランプのポイント等、大変丁寧な助言をされます。その助言を学生が手技に活かし、シミュレーションの回数を追うごとに学生の手技の質がだんだんと上がっていくのを目の当たりにしました。

意識の確認の様子                 脈の有無を確認

 

CPRの実践。「換気の準備を同時進行でよくできている」等、手技に対する評価がされます。

 

CPRを習得後、除細動とアセスメントのトレーニングです。「病室に行ったら急変していた。チームで急変対応をする」という設定で心室細動からの蘇生シミュレーションを行います。ここで心停止のアルゴリズム、ショック後の心静止のアルゴリズムを確認。また、ショック後に波形が戻らなかった場合のアドレナリン投与の理由や除細動の取り扱い等も解説されました。除細動や投薬を行うにあたり、実際に臨床現場での話をされ「普段病棟で対応している医師や看護師も、急変となると皆動揺し、現場が取り乱れる。その中で大切なことは、この子はなぜ急変したのか、その原因検索をすること。痰詰まりなら?心臓カテーテル治療中の子どもなら?どんな原因が考えられるかということを蘇生しながらアセスメントし、対応に活かさなければいけない。」とのこと。

また、「学生にとって一番大切なのはBLS。意識や呼吸の有無等を正しく判断し、ALSに繋げることができるようになってください。」とおっしゃり、繰り返し質の高いCPR、そしてALSが行われていました。

チームでの蘇生の様子

 

実習は4通りのシナリオを実践。合間には、積極的に質問する学生への質疑応答があり、現在入院し治療している小児の症例や急変したときの対応のお話等があり、また雑談も交えながら和やかに行われていました。大変充実された急変対応実習にシミュレーションセンターをご活用いただいております。

人工呼吸器のトラブルの解説もありました。

産婦人科BSL(M4)

Class practice using simulation 6 (シミュレーターを使用した授業実践レポート)

 

【産婦人科BSL(M4)】 担当:竹田 純 先生

当センターで行われる産科のシミュレーション実習は、胎児の超音波スクリーニング検査シミュレーションと分娩シミュレーションの2種類です。今回は産婦人科竹田純先生による、産科シミュレーターSOPHIES MUMを使用した分娩シミュレーションの様子をご紹介します。

 

産科の実習は1回あたりの学生の人数が6~10名と多く、全員に3通りの分娩をさせるため、2時間通しでの実習時間中には何十回と分娩シミュレーションが行われます。その学生の手技すべてに先生は大変丁寧に評価と助言をされ、エネルギーをかけて指導されていらっしゃるのが印象的な実習です。手技の合間に概要解説や要点確認が行われ、学生が即時に手技へいかせるような流れになっています。

 

まずは陣痛開始以降の内診時の観点について、講義と実習が行われます。子宮口の開大度、子宮頸管の厚みや距離から展退度の判断方法、ステーションの捉え方、等の頸管の熟度についての確認です。ステーションのプラスマイナスゼロ位置を理解するため、実際にシミュレーターの膣内を内診し、坐骨棘の位置と感覚を確認します。竹田先生が一人一人にその位置を指南され、また恥骨や尾骨、腸骨の位置も確認することで全員が骨盤内と産道の構造を理解し、胎児がどこを通ってくるのかをわかりやすくイメージすることができます。

講義の様子                    内診指の確認

 

ステーションについて解説

 

順番に坐骨棘の位置を確認。竹田先生が内側から位置を指導されます。

 

 

その後、分娩のシミュレーションです。正常分娩と吸引分娩、鉗子分娩の3手法を全員が行います。

分娩時は、会陰保護などの母体の保護や降りてきた児頭の支え方などの医療行為の基本はもちろん大切ですが、何よりも重要なこととして竹田先生は、「妊婦さんへの声がけ」とおっしゃっています。いきみのタイミングや力を抜くタイミングについて、妊婦さんは事前に学習していることではありますが、分娩時に医師や助産師がそのタイミングを明るく声がけしたり、きちんと医療行為や状況を説明してあげたりすることで、精神的なサポーティブができる、それが大切とのこと。吸引分娩や鉗子分娩では妊婦さんが「自分の力だけで産めなかった」というある種の敗北感のようなマイナスなイメージを持たないようにすることが大事で、「少し分娩のサポートをしますが、あくまでもお母さんが主役ですので今まで通り頑張っていきんでいきましょう!」と声がけする重要さも教えていらっしゃいました。それらの声がけも含めて「分娩シミュレーション」であるため、実習では「声がけをする」ということを大変大切にしていらっしゃいます。

実習中、初めてお産を取り上げる学生は緊張しているので、妊婦さんにとって安心感のある声がけがなかなかできません。学生にその大切さを実感してもらうため、1回目のシミュレーションは必ず竹田先生が妊婦さん役をされ、故意に失敗例を提示され、場を和ませて緊張を解くようにされています。学生は徐々に硬さがとれ、妊婦さんの気持ちに寄り添った声掛けができるようになってきます。その域に到達するまで、竹田先生によって分娩のシナリオが都度変更されながら、複数のシチュエーションでシミュレーションされていました。

また、2時間の実習中は、先生も学生も大変エネルギッシュで笑いが絶えません。産科は当直が多く、ハードワークなイメージがありますが、それ以上に楽しくやりがいのある面がたくさんある分野であります。これから進路を選択していく学生には、とにかく「産科は楽しい!多くの出産に立ち会える産科医はやりがいのある仕事!」と実感してもらいたく、楽しく充実した実習となるように心がけていらっしゃるとのことでした。

竹田先生の教育への思いの込められた、臨場感のある産科シミュレーション実習に当センターをご活用いただいております。

 

分娩後の児頭や肩の支え方をレクチャー

 

通常分娩の様子。妊婦さんへの声がけのアドバイスもされ、まるで分娩室にいるようなシミュレーションが行われます。

 

吸引分娩の様子

 

 

鉗子分娩の指導の様子

【G1-消化器・外科一般授業レポート③】シミュレーションセンターオリエンテーション

■シミュレーションセンター・オリエンテーション  会場:南11階シミュレーションセンター

12月14日(月)1~4限にG1-消化器・外科一般授業の一環として、消化器・低侵襲外科によるシミュレーションセンターオリエンテーションが3年生を対象に行われました。授業として学部学生へオリエンテーションを行うのは初めてのことです。当センターでは医療トレーニングの環境を整え、学生にも利用を促す一方で、4年次の臨床実習で来室するまで、センター自体が学生にほとんど認識されていませんでした。低学年のうちから知ってもらい、活用してもらうことを目的に、今年度から3年次のカリキュラムに組み込んでいただき、下記のように当センターの利用方法のレクチャーやシミュレーション機器の体験を行いました。

 

1.シミュレーションセンターはどんなところ?

利用方法や利用時間、どのように活用できるのか等を消化器・低侵襲外科の山内先生より説明していただきました。初回機器使用時のみ17時までに来室し、スタッフより操作方法の説明を受けていただければ、以降、学部学生の方も21時までご利用いただくことができます。

 

 

2.シミュレーション機器の体験

グループに分かれ、次の3種類のシミュレーションを体験しました。

【VR腹腔鏡シミュレーション】

腹腔鏡下で「小腸の腹膜への癒着剥離」の手術モジュールを行いました。ポート内にカメラを入れると実際の手術のときのような映像にどよめきが。リアルな体腔内組織の感触を体験したり、バイポーラ―電気メスや超音波凝固切開装置などのエネルギーデバイスを使用した剥離手技など、実臨床に近いシミュレーションを行いました。

 

山内先生より操作方法のレクチャーがありました。

当日はMedVision㈱のご協力をいただきました。

 

【救急蘇生シミュレーション】

心静止の患者さんをCPRと除細動で蘇生させるシミュレーションを行いました。モニターで胸骨圧迫の深さがわかるので「正しい深さで押すと結構疲れる」「(圧迫の深さである5㎝が)思ったより深いことが分かった」との声も。ショックを掛けてシミュレーターが蘇生し人形の目が開くと、リアルさに驚きの歓声が上がっていました。

頴川先生による患者シミュレーターの解説の後、救命シミュレーションを行いました。

 

【VR内視鏡シミュレーション】

上部消化管内視鏡で食道→胃→十二指腸までを観察するシミュレーション。スコープや検査手順の解説を行った後、時間の許す限り一人ずつ検査体験をしました。スコープを食道に通すことが難しいのですが、挿入後に食道の壁が心臓の拍動で動いている様子や幽門前の潰瘍を発見すると、「すごい!リアル!」との声が聞かれました。

吉本先生による内視鏡検査とスコープの解説があり、実際に検査シミュレーションが行われました。

 

 

オリエンテーションを終えた学生数名に、今後当センターを利用したいかどうか聞いたところ、「あることは知っていたが、利用の仕方がわかったのでこれからは(機器を)使いに来ます。」「来てみたいと思っていたので、自由に来てよいのならいろいろやってみたい。」「試験前などに練習のために(積極的に)利用したい。」という感想をいただきました。

3年生に限らず、医学部学生は1年生からどなたでもご利用いただくことができます。また、利用に関してご不明な点はいつでもシミュレーションセンターまでお問い合わせください。

ご利用をお待ちしております。

 

協力:株式会社MedVision