第3回医療体験セミナーを開催しました
順天堂大学シミュレーションセンター主催(コーディネーター:福永哲/消化器・低侵襲外科教授)の医療体験セミナーが12月22日(土)にシミュレーションセンターにて行われた。今回も前回同様、参加対象を高校生に限定し、より専門的で高度なシミュレーション内容を加えた体験を用意。20名ほどの参加者を迎えて2時間の体験を楽しんでもらった。体験内容によって次の4ブースに分け、グループごとにブースを回って体験する。
【蘇生・縫合ブース】
蘇生体験では、心停止の患者にショックをかけて蘇生させる。実際に胸骨圧迫や換気をしたり除細動器をかけたりしながら、CPRのシミュレーションを行った。縫合体験では、切開部分の縫合を体験した。
【産科ブース】
産科ブースでは、妊娠のしくみや出産について動画を見ながら解説していただいた後、実際に分娩介助を体験する。また今回新たに産科エコーシミュレーターによる胎児の超音波スクリーニング体験が加わり、モニターに胎児が映し出されると参加者の綻んだ表情が見られた。
【SASUKEブース】
北出真理先生(婦人科教授)プロデュースの腹腔鏡下鉗子トレーニングゲームを体験。7種類のゲームをタイムトライアル式で行い、参加者全員の成績順位を決定する。楽しんでトレーニングできる内容が用意され、毎回人気のブースとなっている。
【VRシミュレーターブース】
今回は、アンギオシミュレーター、ラパロシミュレーター、内視鏡シミュレーターの3種類を計5台使用し、それぞれすべてを体験。虫垂切除手術体験や血管造影検査体験、上部消化器検査体験を行った。ラパロシミュレーターは内臓のリアルな感触が鉗子越しに味わえるため、セミナー終了後も参加者が残って体験するほどの人気である。
また、今回もj-Meg(学生医学研究会)の学生に高校生グループの引率や体験のサポートの協力をしていただいた。休憩や体験の合間に、高校生から医学部についての質問が飛び、和気あいあいとセミナーが行われた。
最後にSASUKEの成績上位者3名によるSASUKE決勝戦が行われた、全員が見守る中、白熱した手技対決が行われた。入賞者には北出教授より賞品が贈られた。その後、各グループのチューターによる認定証の授与がされ、盛況のうちに第3回の体験セミナーを終えた。
参加者からは、「医師や医学生の方々と交流を持つという貴重な体験ができ、とても良い機会になった。」「体験の内容が濃く、一つ一つの体験にリアリティがあった。」「受験に向けてのモチベーションを上げることができた。」などの声が聞かれた。
次回の医療体験セミナーは3~4月頃を予定しています。開催が決定しましたら、当ホームページや順天堂大学公式ホームページ、順天堂大学LINE公式アカウントにて開催のお知らせいたしますので、ご興味のある方は、ぜひお申し込みください。
【協力】ありがとうございました!
産婦人科:北出真理先生、板倉敦夫先生、丸山洋一郎先生
消化器・低侵襲外科:神田聡先生、夕部由規謙先生、穎川博芸先生、小平佳典先生
株式会社コヴィディエンジャパン様、株式会社MedVision様、株式会社京都科学様
医学部j-Megの皆さん