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【G1-消化器・外科一般授業レポート③】シミュレーションセンターオリエンテーション

■シミュレーションセンター・オリエンテーション  会場:南11階シミュレーションセンター

12月14日(月)1~4限にG1-消化器・外科一般授業の一環として、消化器・低侵襲外科によるシミュレーションセンターオリエンテーションが3年生を対象に行われました。授業として学部学生へオリエンテーションを行うのは初めてのことです。当センターでは医療トレーニングの環境を整え、学生にも利用を促す一方で、4年次の臨床実習で来室するまで、センター自体が学生にほとんど認識されていませんでした。低学年のうちから知ってもらい、活用してもらうことを目的に、今年度から3年次のカリキュラムに組み込んでいただき、下記のように当センターの利用方法のレクチャーやシミュレーション機器の体験を行いました。

 

1.シミュレーションセンターはどんなところ?

利用方法や利用時間、どのように活用できるのか等を消化器・低侵襲外科の山内先生より説明していただきました。初回機器使用時のみ17時までに来室し、スタッフより操作方法の説明を受けていただければ、以降、学部学生の方も21時までご利用いただくことができます。

 

 

2.シミュレーション機器の体験

グループに分かれ、次の3種類のシミュレーションを体験しました。

【VR腹腔鏡シミュレーション】

腹腔鏡下で「小腸の腹膜への癒着剥離」の手術モジュールを行いました。ポート内にカメラを入れると実際の手術のときのような映像にどよめきが。リアルな体腔内組織の感触を体験したり、バイポーラ―電気メスや超音波凝固切開装置などのエネルギーデバイスを使用した剥離手技など、実臨床に近いシミュレーションを行いました。

 

山内先生より操作方法のレクチャーがありました。

当日はMedVision㈱のご協力をいただきました。

 

【救急蘇生シミュレーション】

心静止の患者さんをCPRと除細動で蘇生させるシミュレーションを行いました。モニターで胸骨圧迫の深さがわかるので「正しい深さで押すと結構疲れる」「(圧迫の深さである5㎝が)思ったより深いことが分かった」との声も。ショックを掛けてシミュレーターが蘇生し人形の目が開くと、リアルさに驚きの歓声が上がっていました。

頴川先生による患者シミュレーターの解説の後、救命シミュレーションを行いました。

 

【VR内視鏡シミュレーション】

上部消化管内視鏡で食道→胃→十二指腸までを観察するシミュレーション。スコープや検査手順の解説を行った後、時間の許す限り一人ずつ検査体験をしました。スコープを食道に通すことが難しいのですが、挿入後に食道の壁が心臓の拍動で動いている様子や幽門前の潰瘍を発見すると、「すごい!リアル!」との声が聞かれました。

吉本先生による内視鏡検査とスコープの解説があり、実際に検査シミュレーションが行われました。

 

 

オリエンテーションを終えた学生数名に、今後当センターを利用したいかどうか聞いたところ、「あることは知っていたが、利用の仕方がわかったのでこれからは(機器を)使いに来ます。」「来てみたいと思っていたので、自由に来てよいのならいろいろやってみたい。」「試験前などに練習のために(積極的に)利用したい。」という感想をいただきました。

3年生に限らず、医学部学生は1年生からどなたでもご利用いただくことができます。また、利用に関してご不明な点はいつでもシミュレーションセンターまでお問い合わせください。

ご利用をお待ちしております。

 

協力:株式会社MedVision