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【G1-消化器・外科一般授業レポート①】Johns Hopkins大学のオンライン授業

12月14日(月)1~4限にG1-消化器・外科一般の授業の一環として、消化器・低侵襲外科による外科授業が行われました。この授業は医学部3年生を対象に、外科手技の知識を習得し体験することを目的に

➀腹腔鏡下の縫合結紮手技について講義を受け、実際に体験を行う。

②外科トレーニングを行える施設であるシミュレーションセンターの利用方法を知り、実際に機器を体験する。

③Medical Universityの外科医より、海外で行われている外科手術について講義を受ける。

上記、3種類の内容をローテーションで行いました。

当センターとしては、積極的に外科手技のトレーニングに活用いただきたく、このたび「シミュレーションセンター・オリエンテーション」として消化器・低侵襲外科の授業へ組み込んでいただきました。その関係で同時に行った①~③の授業の様子をレポートいたします。まずは、③のオンライン授業からご覧ください。

 

Johns Hopkins大学とのオンライン授業「Lung Transplantation surgery:The Future is EVLP」 会場:北10階講義室

2限続きのオンライン授業。講師はJohns Hopkins大学胸部外科医で当大学消化器・低侵襲外科学研修室の客員教授であるMalcolm Brock先生と、同じくJohns Hopkins大学で進行性肺疾患や肺移植をご専門にご活用されているErrol Bush先生です。コーディネーターは消化器・低侵襲外科の折田先生にて行われました。

主にBush先生の肺移植の講義から開始予定でしたが、Bush先生によって行われていた肺移植手術が授業開始直前に終わったため、Brock先生が学生とオンライン上でやりとりすることから開始。Brock先生は日本に留学されたご経験があり、日本語が堪能でいらっしゃるので、「おはようございま~す!ちょっと聞こえにくです。ゴメンナサイ。」と流ちょうな日本語をお話になり、すべて英語で講義が行われることに緊張気味だった学生さんにも笑いが。アメリカにおける新型コロナウイルス感染症の最新状況についてお話いただきました。

数分後、Bush先生が駆けつけて合流され、肺移植についてご講義をいただきました。アメリカでの肺移植の状況やドナーの基準、移植当日のインプラント側の役割やドナー側の検査や輸送について等、貴重なお話をいただきました。またタイトルにもある通り、XVIVO肺灌流という体外肺灌流のシステムについて写真や映像を使った詳しい解説があり、最後にBrock先生より「Atelectasis(無気肺)」(肺がつぶれた状態で酸素レベルが低下する)について、肺移植手術を行う上で大切な医学用語との解説もいただきました。

スクリーン上、左上がBush先生、下がBrock先生です。