【臨床研修医オリエンテーション】外科手技/シミュレーションセンターオリエンテーション
4月5日(月)に消化器・低侵襲外科による、臨床研修医へ向けた外科の臨床手技研修とシミュレーションセンター利用についてのオリエンテーションが行われました。4月より順天堂医院で研修される先生方に、臨床ですぐに生かせる外科手技をご教授いただき、外科トレーニングの環境が整っている当センターをご活用いただくことが目的です。
はじめに当センターのセンター長で消化器・低侵襲外科の福永教授より、「私たち外科医は当医院の外科を盛り上げ、人材を育成したいと思っています。シミュレーションセンターでは、今日これからやってもらう腹腔鏡の縫合が練習できるセットやVRの手術シミュレーターが充実しているので、診療の合間に大いにトレーニングに使ってください。」とのご挨拶がありました。また、山内先生よりシミュレーションセンターの利用方法や利用時間などをご紹介いただき、また消化器・低侵襲外科の取り組みや魅力が説明されました。
福永センター長よりご挨拶。山内先生よりシミュレーションセンターをご紹介をいただきました。
いよいよ研修開始。研修は次の4ブースを回って各外科手技を体得・体験する流れです。
南11階シミュレーションセンター会場
■腹腔鏡下縫合・結紮トレーニング(腹腔鏡下での縫合と結紮の手技を習得する。)
一人一人にていねいにご指導があり、苦戦されている先生方には励ましの声が掛けられていました。
「難しい方が面白い!」とおっしゃり夢中で取り組まれている先生もいらっしゃいました!
■VRシミュレーター体験
(VR腹腔鏡、VRアンギオ、VR内視鏡の各シミュレーターの操作説明を受け、
体験することで今後の活用につなげていただく。)
VR腹腔鏡シミュレーターでは、術者と助手(カメラ操作)の二人1組で小腸の癒着の剥離を手術シミュレーションしました。
VR内視鏡シミュレーターでは、上部消化管検査を体験しました。送気、洗浄、吸引ができてリアル!との声が聞かれました。
操作説明はガデリウスメディカル㈱様よりご協力をいただきました。
VRアンギオシミュレーターでは、冠動脈の狭窄部にステントを留置する手術を体験しました。
アンギオ、腹腔鏡シミュレーターの操作説明には、㈱MedVision様よりご協力をいただきました。
北11階会場 医学部実習フロア
■皮膚縫合(器具の扱い方を知り、外縫いと糸結びを体得する。)
折田先生による外縫いと糸結びのデモンストレーション。
海外の大学からいらしたと聞き、福永先生は「あなたの大学に(手術のために)行ったことがあるよ。」と談笑されていました。
器具の使い方も丁寧にレクチャーされます。
■エネルギーデバイス体験
(当医院の消化管の手術で使用しているエネルギーデバイスを実際に体験する。)
モノポーラの電気メスで凝固と切開の違いを体感。その後リガシュアにて模擬の血管(今回は油揚げの空洞)を
シールすることも体験し、より安全で確実、且つ短時間での手術が可能になったとの説明に「すごい!」との声が。
当日はコヴィディエンジャパン(株)様のご協力をいただきました。
以上のシミュレーションは、シミュレーションセンターにて常時個人トレーニング可能です。
(VRシミュレーターは授業で利用していることもありますので、事前にお電話でご確認いただくと確実です。)
どうぞご活用ください。
賛助:コヴィディエンジャパン株式会社、株式会社MedVision、ガデリウスメディカル株式会社
シミュレーションセンター センチュリータワー南11階(内線:2813)