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第1回新人手術室看護師のためのエネルギーデバイスセミナー

6月18日(金)にB棟手術室の新入看護師を対象としたデバイスセミナーがシミュレーションセンターで行われました。手術器具の中でも、当医院の手術室で使用されている外科手術用エネルギーデバイスの操作方法と術中の介助の方法を体得することが目的です。

 

今回取り上げてレクチャーされたのは、主に腸管吻合に使用する最新のステープラーと血管・間膜処理をする超音波や電気メス、リガシュア等のエネルギーデバイスの取り扱いです。はじめに医療器械メーカーのコヴィディエンジャパンより、手術の動画を見ながら、ステープリングの実例の解説と機器の取り扱い説明を受けました。手術中に当医院の医師が行っているデバイス選択とそれを使用した手技解説も含まれました。山内先生より「看護師さんが大事なことはスムーズにカートリッジを外して交換すること、付け替えることです。そのために本日は実際に使用しているデバイスをご準備して体験いただけるようにいたしました。少しでも機器に慣れ、自信をつけてお帰りいただければ。」とのお話がありました。その後、モノポーラやバイポーラ等、エネルギーデバイスのプラットフォームの解説や使用方法もレクチャーされました。その後、2グループに分かれて実技講習です。実際に各機器を操作、体験しました。

 

 

 

ステープラー

「手術中、看護師が医師に何を求められるか」という観点で機器の接続やカートリッジの装填、取り扱いの注意点等がレクチャーされ、看護師一人一人が組立の手順を確認しながらセットアップを行います。看護師は一人1回ずつ、セットアップとステープリング、取り外し等の一連の操作を体験。はじめは緊張気味にセットアップの手順を何度もイメージトレーニングしていた看護師の方々ですが、終盤になるにつれてお互いにアドバイスし合う姿も見られました。医療機器メーカーより取扱いマニュアルもいただきました。看護師は「明日からオペの時は絶対これ(マニュアル)を持ち歩く」とのこと。その言葉からもこのセミナーの重要性が伺えます。

 

【エネルギーデバイス】

エネルギーデバイスの仕組みについて実際の操作を伴い、詳細に解説されました。モノポーラとバイポーラの器械的な仕組みの違いや、対極板での電流の回収の等の解説を受け、実際に凝固・切開を体験。また2種あるモノポーラについて、どこの診療科でどちらのデバイスが使われるか、先生から指示を出されたらどう対処すればよいか等、プラットフォームへの端子の接続やデバイスの出力設定の操作方法もレクチャーされました。また、超音波凝固切開装置の取り扱い方法やセットアップの方法も説明を受け、実際に操作することで各種のエネルギーデバイスの理解を深めていました。