2021年度第2回縫合結紮講習会が開催されました
7月31日(土)に今年度第2回となる腹腔鏡下手術のための縫合結紮講習会が行われました。日本内視鏡外科学会後援のセミナーです。コーディネーターは当センターのセンター長で消化器・低侵襲外科教授の福永哲先生。講師は同じく当センターの副センター長で産婦人科教授の北出真理先生と今回は北里大学下部消化管外科教授の内藤剛先生をお迎えし、ご指導をいただきました。
本講習会は講義と実習を交互に行うハンズオンセミナーで、より実習に時間をとり、講師の先生方による個別指導がじっくりと行われていました。
内藤剛先生によるはじめの講義は、縫合・結紮の基本の解説とそのポイントです。針を持つ角度や持ち上げる向き、そのときの持針器の開きなどを具体的に解説され、特に若い先生には嬉しい、わかりやすいコツが教示されました。それを即時に手技にいかすべく、すぐに実習が行われます。
また、応用編として内藤先生より、胆管吻合を例に連続縫合のポイントが解説されました。「遊びながら連続縫合のトレーニングすることでリズミカルな運針を習得でき、結果上達する」ことを実際にされている動画も紹介され、身近にあるもので楽しくコツコツ練習を重ねる重要性を伝えていらっしゃました。
北出真理先生の講義も応用編として、連続縫合での結紮法やインターロック、ベースボールなどと呼ばれる婦人科の様々な連続縫合手技を手術の動画と併せて解説されました。また、それに対する様々なトレーニング方法も紹介されました。「基本操作を習得することで安全な医療を提供できる」ことを切に伝えられ、「頑張りましょう!」との声掛けも。ハンズオンでも先生方は一人一人の手技に見合った細やかなご指導をされ、セミナー開始時と比べて「大変自信がついた」との受講者の先生もいらっしゃいました。
賛助協力:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 エチコン事業部