【臨床研修センター/順天堂コアカン ビヨンド】 第2弾・外科縫合レクチャーが開催されました!
10月29日(金)に臨床研修センターによる順天堂コアカンファレンス ビヨンドセミナーの第2回目となる「外科手技の壁 縫合セミナー」が当センターにて行われました。
このセミナーは「順天堂コアカンファレンスプロジェクト」として、臨床手技のスキルアップをはかるため、研修医教育に熱く取り組まれる医師たちによって企画・開催されています。
※今年4月の「初期臨床研修オリエンテーション」を担当した医師が中心となっています。
今回は、「結紮・縫合を含めた一般外科手技」と「実際の組織を使った腹腔鏡トレーニング」をテーマに、婦人科、下部消化管外科の先生方によるご指導の下、初期臨床研修医1・2年目の12名を対象に開催されましたのでその様子をご紹介いたします。
講義・解説
明日、処置中や手術中に「縫って」「結んで」と言われたときに、自信をもって「できます!」と言えることを目標に、今日はじっくりトレーニングしてほしいとのお話があり、講義がスタート。まず初めに、縫合方法の種類や特徴と縫合糸の種類とその用途について解説がありました。
縫合方法の種類については、結紮縫合、連続縫合、皮下埋没縫合、マットレス縫合の4種類について、使用する場面や頻度、難易度の他、その手技の長所や短所についても詳しく説明があり、動画を使った手技解説もされました。
縫合糸や針については、どの診療科の手術でどの種類・太さの糸が使用されるかの解説がされ、研修医の先生たちがおおよそ理解したところで、実習へ。
平山先生による講義・解説
手技指導
皮膚パッドを使用した縫合と糸結びの実習です。研修医3人に対して指導医が1人の体制で、ゆっくりと丁寧な指導がされます。皮膚切開ではメスの持ち方や挿入角度、縫合では針を持つ角度や位置等の解説があり、皮下縫合の結紮では、ゆるく結んでおくと後から綺麗に仕上がる、等の日々の勤務の中ではなかなか聞けない手技のポイントについて指導されました。トレーニングをしながら、研修医の先生方が実際に手術に入ったときに困ったことや、勤務中のできごとを指導医に相談する場面も見られ、様々な意味で大変有意義な研修である印象でした。
使用する器具と物品について一つ一つ説明されます。
切開時の挿入角度やどの位置から縫い始めると良いか、などを一人一人に細やかな指導をされます。
外科縫合(男結び)の指導の様子。研修医の手技の最初から最後までを見て指導されます。
糸結びの指導の様子。研修医の先生ができるまで付き添われて指導されていました。
最後に鏡視下でエネルギーデバイスも体験。
相談したりフリートークに話が弾んでいました。