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【臨床研修医オリエンテーション】コアカンファレンス プロジェクト開催 

4月1日より新たに臨床研修医の先生方40名が順天堂医院で研修されます。研修医オリエンテーションの一環として、4月2日(土)に臨床手技の研修「コアカンファレンス プロジェクト」がシミュレーションセンターにて行われました。

指導されるのは、研修医教育に情熱をもって取り組まれる臨床研修センターの西﨑祐史先生をはじめとする、院内20名ほどの先生方です。土曜日にもかかわらず有志でお集まりになり、大変熱心に指導に当たられていました。

研修医の先生方は研修開始2日目で、全体の雰囲気や先生同士の関係に緊張が伺えます。その雰囲気を脱し、少しでも早く仲間と研鑽を積んでほしいと願い、グループ単位で研修ブースを回る内容で研修が行われました。その研修の様子をご紹介いたします。

 

■オープニング

西﨑祐史先生より「コアカンファレンス プロジェクト」発足の経緯や意義、年間に予定している研修内容についてお話がありました。当センターも一部の研修に活用いただいておりますが、研修プログラムと指導体制が大変充実していることは、その研修内容からもとてもよくわかり、恵まれた環境で研修できると感じます。その後、指導医の紹介があり、いよいよ研修がスタートです。

 

各ブースによるトレーニングは次の通りです。

(※感染防止のため、機器の使用のたびにアルコールでの機器の拭浄と個々の手指消毒を行いながら実施されました。)

 

 

 点滴  末梢静脈路へのルート挿入、血液培養の採取

 

末梢ルート確保の手技解説の他、駆血帯の巻き方や縛る強さ、血管の走行の確認、消毒綿の使用法などの細かな手技もご教授されていました。

 

血液培養採取の手順を丁寧に指導されました。準備物や物品の清潔・不潔の区分や扱いなど、基本的な内容からじっくりとご指導がありました。

 

 

■尿道カテーテル留置  バルーンカテーテル挿入、留置

男性、女性の両機器でのシミュレーションがありました。感染防止の指導、カテーテル挿入のこつなどの指導がありました。

 

 

■腰椎穿刺  触診による位置確認、穿刺

側臥位にて。初めに触診にて穿刺位置を確認。触診後、穿刺。針の持ち方、穿刺時の針の保持の仕方などの指導がありました。また、髄液採取や髄液圧計測について、その適応や禁忌についても解説されました。

 

 

気道管理 気管挿管

麻酔科医による気道管理の指導。バックバルブマスク換気からスタート。気管支モデルを使用して構造の解説とブレードの挿入位置の確認が行われました。

 

 

■ACLS チーム蘇生  病棟での急変対応/成人の心停止アルゴリズム

病棟内で急変したというシナリオでチーム蘇生が行われました。ポイントはアルゴリズムに基づいた処置の判断とCPRの質の高さです。特に胸骨圧迫の深さと速さは指導の医師より熱心な指導がなされていました。

 

■心電図、心臓超音波検査

12誘導心電図の基本的な読み方、電極の付け方等の解説後、実際に電極を付けます。グループ全員で「あ、き、み、ちゃん…」と唱えながら正しく楽しく習得していました。また、心エコーでは、プローブの持ち方や当て方、心臓の各部分の形態や動きを観察する際のポイント等、基本からトレーニング。心電図、心エコーともに、実際に男性指導医の体でスクリーニングや電極の取り付けを行い、臨床にとても近い訓練が行われていました。

 

 

本研修の翌週より各診療科で研修が開始されておりますが、このプロジェクトで行われた臨床手技が、先生方には大切な経験となって病棟で生かされることと思います。

心電図、心エコー以外のトレーニング機器は、当センターにていつでもトレーニング可能です。

研修医の先生方には、ぜひ個人トレーニングにご活用いただければ幸いです。