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セイエイ・エル・サンテホールディング㈱人材育成研修会にご利用いただきました(第2回-5回)

セイエイ・エル・サンテホールディング株式会社様の社内人材育成のためのセミナーが、3月の第1回開催に引き続き、8月5日、17日、18日、26日の4日間にわたり行われました。この研修は、全国の病院で商品を提供する自社の営業担当者が、より深い知見をもって病院のサポートができるようになってほしい、との企業様の願いから実施されています。また、企業が当センターの機能や利点を活用することで、少しでも当センター運営の支援に繋がってほしいとのご厚情もいただいております。

詳しくはこちらもご覧ください「第1回人材育成研修会(消化器外科・産婦人科)の様子」

 

今回行われた研修会の様子をご紹介いたします。4日間で当医院6診療科より医師8名を講師としてお迎えし、他企業様の賛助もいただきながら、講演とシミュレーション実習の2部構成で行われました。どの研修会も講師の先生の熱のこもった講演や実習指導と、受講者からよせられたたくさんの質疑により、内容の濃い大変素晴らしい研修となっていました。

 

 

第2回 脳神経外科 8月5日(金) 

■講演

「脳腫瘍治療課題と今後の展望」 脳神経外科教授 近藤聡英 先生

「脳血管内治療の変遷と最先端治療」 脳神経外科准教授 寺西功輔 先生

■シミュレーション実習

VRアンギオグラフィシミュレーターを用いたIVR体験(頭蓋内動脈瘤のコイル塞栓)

 

 

近藤教授のご講演。脳神経外科における対象疾患の解説や、脳腫瘍の症例、ナビゲーションシステムでの腫瘍の解析などを大変明解にご講義いただきました。質疑応答では、ロボットや顕微鏡などの機器について先生のご見解を問うものが多数寄せられ、大変盛り上がりました。

 

 

寺西先生のご講義は「我々医療者は企業の協力がないとできない。共利共生(セイエイ様の会社理念)に共感する。」との言葉からスタート。フローダイバーター等最新のデバイスとその治療法をご教示いただきました。

 

講義で解説されたデバイスを実際に手に取ってみることができます。コイルやバルーンが血管内でどのように拡張されているかも実際に目で確認することができました。

 

IVRシミュレーション体験。脳動脈瘤にステントを留置する手技を行いました。

 

 

第3回 上部消化管外科/産婦人科 8月17日(水) 

■講演

「先進的な産婦人科領域での鏡視下手術課題」 産婦人科教授 北出真理 先生

「上部消化管外科治療手技と課題」 上部消化管外科教授 福永 哲 先生

■シミュレーション実習

腹腔鏡下縫合結紮手技、ダヴィンチ操作体験、VRラパロシミュレーターでの腹腔鏡下手術体験(虫垂切除)

 

北出教授のご講演。子宮疾患の低侵襲手術について最新の医療機器を用いたアプローチなどをご講義いただきました。

 

福永教授からは食道胃接合部がん治療の最新情報や光学機器、腹腔鏡デバイスの解説がありました。北出先生もそうですが、今回も「合併症を防ぐこと、予後の回復が早いこと」の低侵襲治療に信念をもっていらっしゃることを強く感じるご講義でした。

 

鏡視下縫合手技体験

 

ロボットシミュレーション体験

 

腹腔鏡VR手術体験(虫垂切除)

 

 

第4回 消化器内科 8月18日(木) 

■講演

上部消化管「EMR/ESDの基本手技」 消化器内科准教授 上山浩也 先生

下部消化管「大腸挿入法とポリペクトミーの基本手技」 消化器内科准教授 村上 敬 先生

■シミュレーション実習

VR内視鏡シミュレーターでのESD体験(上部)、ポリペクトミー切除体験(下部)

 

消化器内科学講座の永原章仁教授が科を代表してご挨拶にお越しくださいました。

 

前半は村上敬先生の下部消化管領域のご講演。拡大内視鏡やコールドスネアなどのデバイスやEndoBrainなどAI診断の最新の情報もご教示いただきました。

 

下部消化管内視鏡シミュレーションにて大腸ポリペクトミー切除を体験。

 

後半は上部消化管について上山浩也先生にご講演いただきました。ESDデバイスについて各社製品の特長をじっくり解説いただいた後、実際に研究に携わっていらっしゃるAIのシステムツールについても解説いただきました。

 

上部消化管内視鏡シミュレーターにてESD手技を体験。講義で解説いただいたデバイスを使用したことで、デバイスの特徴がより体得できたのではと思います。

 

 

第5回 整形外科/麻酔科・ペインクリニック 8月26日(木) 

■講演

「大腿骨頸部骨折治療課題と未来」 整形外科助教 渡 泰士 先生

「麻酔基礎・痛み治療課題と未来」 麻酔科・ペインクリニック教授 井関雅子 先生

■シミュレーション実習

ハンソンピンロックシステムのVRシミュレーション(大腿骨頸部骨折)(賛助:ハンソンイノベーション㈱様)

ジェネレーターを用いた痛み治療体験(賛助:㈱トップ様)

 

渡先生のご講演。観血的骨接合術、人工関節置換術(セメントテクニック)、2022年に出た診療報酬改定など話題のトピックについてご指導いただきました。48時間ルールは各地域の営業方々には他施設の取組に関心が高い様子。順天堂医院の状況をお話いただきました。

 

骨折治療シミュレーターでのハンソンピンロックシステムを体験。頸部骨折に適切な角度でガイドピンを打つトレーニングができるシミュレーターです。

 

井関教授のご講演。ペインクリニックの痛み治療(インターベンショナル治療)として、神経ブロックと高周波パルス療法を概要から最新の使用状況まで解説いただきました。

 

実際にパルス高周波装置での治療を体験。操作方法をご指導いただきました。実技の合間にパルス治療が将来的にどのような安全性と頻度で実用化されていくか等、井関先生のご意見を伺う場面も。

 

 

 

当施設での研修がセイエイ・エル・サンテホールディングス株式会社様の人材育成のお役に立てましたら幸いです。