医療英語を使用したFirst Aid実習(国際教養学部)
12月23日(金)に国際教養学部大野直子先生の授業「医療の英語(応用)」の一環で、英語を使用したFirst Aidの実習がシミュレーションセンターにて行われました。
大野先生は、グローバルヘルス領域や異文化コミュニケーション領域の中でもヘルスコミュニケーション学や医療通訳をご専門とされており、大学院も含め、その分野の授業をたくさん実践されていらっしゃいます。
今回の授業では学部学生を対象に、医療通訳者として救命のときに必要な医療英単語やイディオム、会話等の言語学習を行うと同時に、実習を通して救命の最新の知識や技術も学ぶことを目的として行われました。
実習は医療英単語の確認からスタート。次に救急救命の手順(primary surveyやCPR)が英語で解説されているVTRを見ながら、瞬時に日本語に通訳していきます。グループ内で通訳者と救助者に役割を分け、救助者は通訳された内容を聞き、実際にCPRやAED操作を行って救命するという流れです。
今回、当センターにて蘇生講習のインストラクターをされている高橋友子さんが学生さんの救命手技をサポートするために入り、最新の蘇生ガイドラインや手技の解説を行っていただきました。
英日の通訳を行いながら、一連の救命の手技を同時に行うことは、学生さんにとって大変難しいことだと思いますが、学生さんは大野先生のご講義や高橋さんのレクチャーを真剣に受けながら、一生懸命に取り組んでいたのが印象的でした。ぜひ、学生さんには、将来医療通訳という大切な役目を担っていただき、外国人が安心して日本の医療が受けられる日が来るよう、ご活躍いただきたいと見ていて感じました。
医療英単語の確認から開始。専門用語を声に出して確認していました。
英語で流れるVTRを日本語に通訳して救助者に伝えます。
CPRの手技の解説を受けている様子。実際に通訳の担当者から伝えられたとおりに胸骨圧迫を行います。
AEDを実際に操作する様子。日本製のAEDのため、指示の音声は日本語でしたが初めて使用する学生さんもいたため、緊張感をもって取り組んでいました。
当センターでは、医学部以外の学部にも活用いただいています。順天堂すべての学びや医療技術向上の場として活用いただければ幸いです。