第5回国際テクノロジーセンター会議を開催いたしました
11月2日(木)に第5回目となる国際テクノロジーセンター会議を開催いたしました。今回のカンファレンスでは、下記4大学から発表をいただきました。内容は各大学のシミュレーションセンターの紹介と医学教育の取り組みについてです。
■ご講演
郭伟先生(長治医学院 消化器・一般外科准教授) オンライン講演
「長治医院における大学院生への外科トレーニング」
Errol Bush先生(ジョンズ・ホプキンス大学 胸部外科准教授/医学部教育顧問)
「肺移植におけるジョンズ・ホプキンス大学の外科シミュレーション教育」
熊木天児先生(愛媛大学消化器内科教授/臨床総合研修センター長)オンライン講演
「「シミュリンピック週間」で文部科学省事業も楽しく!」
折田創先生(順天堂大学上部消化管外科学准教授/シミュレーションセンター副センター長)
「学生・研修医教育における縫合の評価の取り組み」
■座長 Malcolm Brock先生(ジョンズ・ホプキンス大学 胸部外科教授)
例年、Malcolm Brock先生には来日のたびに本カンファレンスでジョンズホプキンス大学の教育、歴史、医師として大切な心構え、等をお話いただいておりましたが、本日は座長として会のご進行をいただきました。
ジョンズ・ホプキンス大学からはErrol Bush先生をお迎えし、JHUのシミュレーションセンターをご紹介いただきました。Bush先生は肺移植手術がご専門でいらっしゃり、本学学生にオンラインで肺移植のご講義を毎年いただいておりましたが、本学を訪問されたのは初めてです。この日はJHUに3つあるシミュレーションセンターとそのトレーニングプログラムや利用のされ方をご講演されました。
郭先生と熊木先生はオンラインでのご講演でした。熊木先生はシミュリンピック週間にの取り組みについて、本カンファレンスで2度目となるご講演でしたが、何度拝聴しても素晴らしい取り組みです。改めて受ける側の学生と運営する側の教員の双方が楽しい教育の在り方ということを考えさせられました。郭先生には外科の手技認定制度(院内)プログラムについてお話いただきました。国内多くの病院が実施している外科領域での院内認定制度は順天堂大学にはなく、今後プログラムを実施していくことになったらぜひ参考にしたい内容でした。順天堂はその外科手技(縫合)の評価プログラムを学生に行い始めたため、その概要と現時点での結果を発表しました。
当センターでは独自の教育プログラムを持っていないことが課題の一つでもあります。本カンファレンスから得た各大学の取り組みを参考に当センターで行うべきプログラムを模索し確立していきたいと思いました。
Errol Bush先生と熊木天児先生のご講演