第18回医療体験セミナーを開催いたしました! NEW Release!!
8月2日(土)に第18回医療体験セミナーを開催いたしました。今回は第17回医療体験セミナーにご応募いただいた高校生が対象です。第17回のセミナーには非常に多くのお申し込みをいただきまして、事務局としては大変嬉しかったのですが、反対に多くの方にご参加いただけませんでした。「少しでも多くの高校生に体験してもらう機会を設けたい」とのセンター長の意向で追加開催となったのが今回の医療体験セミナーです。
産婦人科や外科手技を中心に5つのブースで7つの体験をしてもらいました。その様子をお伝えいたします。
Surgical SASUKE(腹腔鏡ブース)
腹腔鏡トレーニングボックスの中に楽しいグッズを入れて、ゲームのように鉗子(手術器具)のトレーニングをしようと考えられたのがSurgical SASUKEです。今回は「グラスタワー」「星通し」「ダイスの移動」の3種目に挑戦してもらいました。鉗子を上手に操作して行う必要があるのですが、参加者の皆さんはすぐに慣れて大変すばらしい結果でした。


分娩体験(産科ブース)
出産時に赤ちゃんを取り上げるトレーニングができるシミュレーターを使用して、普通分娩と鉗子分娩の2種類の分娩方法を体験をしました。赤ちゃんの頭が回旋しながら産道を通ってくる様子を学んだり、お母さんへ「頑張っていきんでください!」と声掛けしたり、リアルな分娩体験ができたと思います。鉗子分娩は特殊な分娩方法なので、それもよい経験になったと思います。


ロボット手術シミュレーション(VRシミュレーターブース)
「ダヴィンチ」というロボット支援手術機器のシミュレータを体験していただきました。指や手首の動きがそのまま手術器具に反映されるので、とても面白い操作感だったと思います。世界的に今後ロボット手術の時代になると言われていますので、この操作体験が良い経験となってもらえたら嬉しいです。


内視鏡シミュレーション(VRシミュレーターブース)
口から長いスコープを入れてお腹の中を検査していく胃カメラ検査の体験を内視鏡検査シミュレータで行いました。実際はスコープを片手で操作するのですが、重さがあるため慣れないうちは持つだけでも大変です。そんな中でも一生懸命に操作や観察をし、十二指腸の手前側に潰瘍を発見することができていました。

電気メス体験(手術室ブース)
電気メスで腫瘍を取り除く手術体験してもらいました。腫瘍を摘出するときは、腫瘍より少し外側に切り取るラインを決めて大きめに取り除きます。また、腫瘍の外側を焦がさないための電気メスの当て方や左手のピンセット(鑷子)で周辺部分をつかんでいる作業もとても大切です。その手順や大事なポイントを教えてもらいながら取り組みました。

採血・注射体験(手術室ブース)
自分の腕を駆血帯(ゴムのバンド)で縛り、血管が浮き出る様子を実際に見たり、腕を見ながらどの血管から採血するのかを教えてもらうことで、よりリアルに採血を学べたと思います。そのあと、シミュレーターで採血を行いましたが、上手に針を刺し、見事に採血することができていました。

交流タイム
医学部の学生と参加者の高校生の参加者が懇談する時間です。進路選択や受験勉強のモチベーション維持の相談をしたり、医学部の学生から授業や部活、私生活などの大学生活や順天堂大学を受験したきっかけなどの体験談を聞いたりしました。

■閉会式
Surgical SASUKE表彰
Surgical SASUKEは各種目が制限時間内にどのくらいの手技ができたかで得点され、その合計得点を競いました。上位1~3位には、福永哲センター長より賞品が贈られました。


ご参加のみなさん、長時間にわたり体験お疲れ様でした。
次回の開催予定につきましては、当センターWebサイト、順天堂大学公式LINE、よりお知らせいたしますので、よろしければぜひまたご参加ください。

ご協力ありがとうございました
福永哲先生(上部消化管外科教授/シミュレーションセンターセンター長)
丸山洋二郎先生、熊谷麻子先生(産婦人科)、那須元美先生(上部消化管外科)、村井勇太先生(下部消化管外科)、山本育子さん、青木朋子さん、藤盛鐘子さん、松本実華さん(看護部)、高橋友子さん(看護師/蘇生教育インストラクター)
企業協力:松永健志様(科研製薬株式会社)
本学学生:廣瀬凛さん(M4)、福田幸純さん(M3)、川上和湖さん(M1)、李昌熙さん(M1)
