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タイからの医師による見学(ナラティワ大学、マヒドン大学)

2月19日(水)に総合診療科にてお迎えしているタイ、マヒドン大学、ならびにナラティワ大学の教授ら医師7名が大学、病院の見学の一環として、シミュレーションセンターを見学されました。

シミュレーションセンターが学生、医師のトレーニング施設として常時利用可能なことや、授業にて学生の教育に活用されていることを説明したほか、実際に行われていた眼科の学生臨床実習をご覧いただいたり、VRシミュレーターをはじめとする数種類のシミュレーションを体験したりしていただきました。

シミュレーター一つ一つの説明に対し、ご見学の先生方からは積極的にご質問をいただき、また大変ご興味をもってシミュレーションを体験いただきました。

 

 

台湾からの医学生によるセンター見学

現在j-Megの学生さんが主催で、台湾からの医学生に当大学の医学部内を案内しています。

1月28日(火)に7名の医学生が当センターを見学し、1時間30分にわたりVRシミュレーターなどのいくつかのシミュレーションを体験しました。

台湾からの医学生はAMSM(アジア医学生連絡協議会)が提供する交換留学プログラムAMSEP(Asian Medical Students’ Exchange Program)を介して短期留学・見学を希望し、今回、AMSEPの日本会員である順天堂大学の医学生数名がコーディネーターとしてホスト役を引き受けられ、見学が実現しました。AMSEPの当センターの利用は今回が2回目となります。

留学生は明日31日まで順天堂大学・病院内の授業見学や診療見学等を行う予定とのことです。

 

 

 

シミュレーションセンターでは、ご見学も随時承っております。

スタッフがシミュレーターの案内をいたしますのでお気軽にお声がけください。

福永教授による個別指導/腹腔鏡下の縫合・結紮術

シミュレーションセンターは開室時間中は常時、個人トレーニングのご利用が可能です。

昨年秋より、シミュレーションセンターにて毎日欠かさず縫合の個人トレーニングを積んでいらっしゃる学生さんがいらっしゃいます。その熱心さに感心された消化器・低侵襲外科教授で当センター副センター長の福永教授が、縫合、結紮の手技の個人指導をされました。

学生さんは日頃からインターネット上の動画を参考にトレーニングしており、手技をやって見せることからスタート。その技術を教授がご覧になり、「縫合の基本は正確に鉗子や持針器が持てること、術中の姿勢も大切で常に脇を締めること、どの角度で器具を入れたらよいか、Cループと逆Cループの相関性」等、まずは基本をご指導いただいていました。

しばらく基本をトレーニングした後、応用としてオーバーラップ法、アンダーラップ法のご指導がありました。術技の特徴や使用症例の基本データはもちろんのこと、術中はどの位置に自分が立つとよいのか、持針器のどの部分を使えばよいか、糸が短くなったらどうすればよいか、等の先生ご自身の技術やご経験もレクチャーされていました。

また、学生さんからは、「毎日どんな練習を積めばよいか」という質問があり、教授は「動画を見ながら練習していることはよい」とおっしゃった上で、さらに「理論が大事なので疎かにしないこと、いろんな角度から縫うよりもまずは正面から正確に縫えること、小さいところを縫う練習をした方がいい」等、親身に回答されていらっしゃいました。

ご指導は1時間以上続き、最後に福永教授は「縫合は練習すればするほど上手くなるので、その調子で頑張って!」と背中を押されていらっしゃいました。

 

当センターにて縫合トレーニングする学生さんのうち、希望する方に対し、消化器・低侵襲外科の医師が縫合の個人指導を積極的に行ってくださっています。また、腹腔鏡のスーチャリングボックスが充実しておりますので、外科医を志す学生の皆さん、縫合ができるようになっておきたいとお考えの学生の皆さん、ぜひトレーニングにご来室ください。

第2回縫合結紮講習会が開催されました

2019年度2回目の開催となる日本内視鏡外科学会後援の第2回縫合結紮講習会が12月21日(土)にシミュレーションセンターにて行われました。

コーディネーターは順天堂大学消化器・低侵襲外科教授で当センター副センター長の福永哲先生です。講師として、四谷メディカルキューブの原料・糖尿病外科センターにてご活躍の関陽介先生、当大学産婦人科教授の北出真理先生をお招きして行われました。

 

北出先生、関先生による、縫合結紮、吻合等についての基本手技とその応用の講義があり、その後実習、そしてまた講義があり、実習…という実習中心の講習プログラムとなっています。

 

実習では、今回も受講者一人につき1台のボックスが用意され、講師の先生方によるハンズオンの丁寧な縫合のレクチャーがありました。

 

 

今回も遠方は京都府や愛知県など、全国各地の病院から18名の医師が参加され、熱心に講習を受けられていました。

 

協力:ジョンソンアンドジョンソン株式会社エチコン事業、株式会社MedVision

国際教養学部 医療英語を用いたFirst Aid実習

12月23日(月)3限に国際教養学部大野直子先生による、医療英語の授業がシミュレーションセンターにて行われました。英語によるFirst Aid実習です。3年生対象に行われたこの授業は、今年開催される東京オリンピック・パラリンピックにて外国人観光客が増加することに向け、「外国人が目の前で倒れたら、応急処置をすることになったら」ということを想定し、落ち着いて英語で対応ができるようになることが目的に行われました。

今回は主に救命の実習を行いましたが、実習の前に必要な医療英単語の確認が行われました。あらかじめ日本赤十字社から出ているBasic Life supportの動画にて医療英単語の事前学習をしており、全員で一つずつ確認。それをもとに実習が行われました。講師として、東京消防庁に内定した、大野ゼミ生で国際教養学部4年生の松濤さんをお招きし、BLSのご指導をいただきました。受講している学生にとって救命の手技は初めての経験ですが、同時に医療英語に変換して行うことは大変難しく、意識の確認や周囲への協力依頼などを英語で行う際は、グループのメンバー同士で確認しながら進められていました。

 

 

 

第7回医療体験セミナーを開催いたしました

12月14日(土)に第7回医療体験セミナーを開催いたしました。今回のセミナーは本来10月12日に開催の予定でしたが、台風のため延期となり、参加の高校生の皆さんには2か月お待たせしてしまいました。その分、事務局としては大変気合を入れて臨みましたので、楽しんでいただけたのではないでしょうか。

また、今回は高校生対象のため、新たに「小児注射」「評価型縫合シミュレーター」の体験内容を用意しました。この2種類は難易度が高いのですが、おもしろいと感じてもらえると思うので、高校生にぜひ体験してもらいたいとの先生方の思いから取り入れられました。

それでは、セミナーの様子をご紹介いたします。

 

開会式

消化器・低侵襲外科山内先生の進行でスタート!まずは婦人科北出真理教授より、緊張気味の参加者の皆さんがホッとするようなあたたかいご挨拶をいただきました。

 

次に各ブース担当者から体験内容をご紹介いただきました。

 

 

グループのチューター役は当大学の学生です。今回は初めて国際教養学部の学生さんもボランティア参加してくれました。

 

 

医療シミュレーション体験開始!

 

SASUKEブース

■SASUKE(婦人科腹腔鏡下鉗子ゲーム)

腹腔鏡下での鉗子手技をゲーム感覚でトレーニングできるSASUKEブースです。このSASUKEは「医学生がお金をかけずに楽しんで鉗子トレーニングできるように」と北出教授をはじめとする婦人科の先生方により考案されました。今回は4種目のタイムトライアルでスコアを競い、上位者には賞品が贈られます。

 

手術室ブース

■電気メス体験

コヴィディエン㈱製の電気メスを使用し、実際に食用のお肉を切開。メスの使用方法や左手の鑷子の操作方法を消化器外科の伊藤先生とコヴィディエンジャパン社のスタッフの方々にレクチャーいただきました。

 

点滴体験

実際に静脈に点滴を入れる体験です。血管の圧迫方法や針の持ち方、逆血のしくみなどを手術室の看護師からレクチャーいただきました。

 

小児注射

今回初めての実施。子供の注射は腕に刺すことが多いのですが、使用のシミュレーターは手の甲に刺すモデルです。「子供の血管は細く、針を入れるのが難しいので、大人の点滴で針刺しを体験した後にこの体験をした参加者はとても難しく感じたのではないかと思いますが、子供の注射の難しさも実感してもらえたら嬉しいです。」とレクチャーしていただいた小児病棟の看護師山口さんからコメントをいただきました。手の下に明かりを置くことで血管が見える仕組みになっており、歓声が上がっていました。

 

VRシミュレーター体験

VR腹腔鏡シミュレーター

腹腔鏡を使用した手術をバーチャルで体験できるシミュレーターです。その基本となる鉗子やハサミ、カメラの操作トレーニングもできるので、今回は大腸・肛門外科の本庄先生よりハサミの使い方をレクチャーいただきました。

 

VR血管造影シミュレーター

血管にカテーテルやワイヤーを通し、手術や検査がバーチャルでできる血管造影シミュレーターです。今回はガイドワイヤーを通す練習と実際に頸動脈にステントを置く手術を体験してもらいました。レクチャーはシミュレーションセンタースタッフの大沼さんです。

 

VR内視鏡シミュレーター

胃カメラを胃や十二指腸に通し、バーチャルで検査ができるシミュレーターです。消化器の構造やスコープの使い方を医学部4年生の須賀君よりレクチャーいただきました。カメラを喉に通すことが難しく、無理に入れるとシミュレーターが咳き込んだり「痛い!」という声を出すので、そのリアルな感じに驚いている参加者も見られました。

 

蘇生ブース

成人救急蘇生

心停止にプログラム化された患者さんを蘇生させる体験です。胸骨圧迫や換気、聴診、脈の確認など、一連の蘇生の流れを体験しました。レクチャーはMedVision社の尾形さんです。

 

 

小児救急蘇生

小児の蘇生技術を小児科の古川先生よりレクチャーいただきました。成人とは大きく違う、意識の確認や胸骨の圧迫、換気などの方法や医師が留意していることを教えていただきました。また、心電図モニターで波形を確認し、アルゴリズムに沿って電気ショックをかけるなど、一連のCPRを体験しました。

 

産科ブース

分娩体験

分娩シミュレーターで経膣分娩を体験。産科の大科先生より、自然分娩と鉗子分娩の2種類の取り上げ方をレクチャーいただきました。大科先生の元気な誘導の掛け声で無事赤ちゃんが取り上げられると、参加者にはとてもいい笑顔が見られていました。

 

胎児超音波診断

エコーでお母さんのお腹をスクリーニングし、お腹の中の赤ちゃんの発育を検査する体験です。消化器・低侵襲外科の折田先生により、胎児の心臓や肺などが動いている様子の見方や性別の判断の仕方などをレクチャーいただきました。

 

縫合ブース

外傷の縫合

針の持ち方や縫い方、糸の結び方など、縫合の基本を消化器・低侵襲外科の夕部先生、頴川先生よりレクチャーいただきました。初めて持つ縫合の器具に緊張しながらも、先生方の見本を見ながら丁寧に縫合していました。

縫合評価シミュレーター

このシミュレーションも初めての実施となります。縫い方、結び方が正確かどうかをシミュレーターが評価し、スコア化されるので、個人の縫合トレーニングで研鑽が積むことができるシミュレーターです。外傷縫合体験で教えてもらった縫合の基本をここで発揮し、グループごとにスコア競います。上位グループには賞品が贈られます。

 

閉会式

北出教授よりご講評をいただいた後、一人一人に認定証が授与されました。参加者に一言ずつ感想をいただきましたが、「テレビドラマの中で見ていた医療手技を実際に体験できたことが嬉しかった」との声が多く聞かれました。SASUKE、縫合の評価シミュレーションでスコアの高かった方々の発表があり、表彰式では北出教授より賞品が贈られました。

 

 

ご参加いただきありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしています。

 

 

 

■■■ご協力ありがとうございました■■■

主催:福永 哲先生(消化器・低侵襲外科教授/順天堂大学シミュレーションセンター副センター長)

北出真理先生(婦人科教授)、折田創先生、夕部由規謙先生、山内卓先生、頴川芸博先生(消化器・低侵襲外科)、伊藤智彰先生(順天堂静岡病院・消化器外科)本庄薫平先生(大腸・肛門外科)、大科恭子先生(産科)、古川岳史先生(小児科)、山口マキさん、栗間一平さん、島田みちるさん、山田聡子さん(看護部)

木本厚太郎さん(M6)、盧錫恩さん、土屋葉菜子さん(M5)、須賀望さん(M4)、山本里彩さん、森岡敬一朗さん(M2)、須藤美月さん(I2)

株式会社コヴィディエンジャパン、株式会社MedVision、株式会社レジーナ、株式会社京都科学

医療体験セミナー運営委員会の先生方:遠藤周先生(小児科)、吉田志帆先生(小児外科)、磯谷周治先生(泌尿器外科)、村井勇太先生(静岡病院・消化器外科)

 

 

医療体験セミナーボランティアスタッフ募集

医療体験セミナーを支えるボランティアスタッフを募集しています。医師・看護師と共に指導や案内をしてみませんか。医学部の学生さん、院内の看護師、コメディカルスタッフ、院内、学内の事務職員の方々、少しでもご興味ある方。シミュレーションセンターへお問い合わせください。

 

■内 容

点滴静注や気道管理等の手技のレクチャー、VRシミュレーターのオペレーション、

体験ブース間の案内、セミナー受付 など ご希望の内容をご担当いただけます。

■日 時

 2020年2月8日(土) 13:00~17:00

随時募集しておりますので、お気軽にシミュレーションセンターまでお問い合わせください。

お待ちしております!

 

◆◆◆ 医療体験セミナーとは? ◆◆◆

シミュレーションセンター主催の「順天堂医療体験セミナー」は、小学生、中学生、高校生に向け、シミュレーターを使った医療を早期から体験してもらい、医療の道を志すきっかけとなってもらう意図で開催しています。各回、医師、看護師、医学部の学生がセミナーで熱心に指導にあたっておられ、参加者より大変ご好評をいただいております。

主催者は消化器・低侵襲外科教授でシミュレーションセンター副センター長の福永哲先生です。共同開催者として婦人科教授の北出真理先生のほか、産科、婦人科、消化器・低侵襲外科、大腸肛門外科、小児科の医師や院内の看護師がご指導にあたられています。学生さんにとっては医師や看護師と一緒にセミナー運営ができるチャンスです。

お問合せ先

シミュレーションセンター

e-mail : jmtsc@juntendo.ac.jp

Tel : 03-5802-1742 (内線2813)までご連絡ください。

Johns Hopkins大学 Simulation Center視察

11月17-20日の4日間、クリニカルシミュレーションの視察と外科手技の指導のため、消化器・低侵襲外科の福永哲教授(当センター副センター長)、折田創准教授が米国メリーランド州ボルチモアのJohns Hopkins大学を訪問されました。その際見学されたJohns Hopkins大学Simulation Centerについて、折田准教授からレポートをいただいたのでセンターの様子をご紹介いたします。

 

 

11月18日Mon 

11時よりHopkins大学に2つあるシュミレーションセンター見学ツアーに参加。

まず、1つ目の外科棟にあるセンターを見学。もとは手術室だった1フロアーを現在はすべてセンターに改造し、ER、手術室、分娩室などのシチュエーションに応じてリアルに再現されており、その規模の大きさ特筆に値します。我々が案内された手術室は、ヘレン・トーシック先生が最初にファロー四徴症の手術に成功した当時の場所をそのままに保存し、再現されたものでした。

 

 

 

右下写真は手術の成功を記す当時の新聞です。

(New York Herald Tribune, 1946. 2.15)

 

 

12時より、ドーム(旧病院)の見学ツアーに参加。回診=Roundと命名された由縁や、Hopkins大学の歴史について研鑽を深めました。

  

 

 

12時半よりOutpatient center(外来棟)にあるもう一つのシュミレーションセンターを視察。こちらは、学生らに問診や診察、ICなどのトレーニングを行う施設であり、医学部1年生が入学後半年間こちらで指導を受けます。患者さん役は約200人の俳優さん、またはボランティアを引き受けてくださった実際の患者さんで、学生の問診や診察の状況は常にモニターを通じて監視されています。診察後は患者さんが評価し、学生にFeedbackを行っていくそうです。

 

  

 

 

NCPR講習(産科)が行われました

11月16日(土)12時より、日本周産期・新生児医学会認定の新生児蘇生法講習が行われました。今年は3回目になる産科によるNCPR講習。今回は院内産科医師が対象の更新講習のため、手順をおわかりの先生方が多く、和気あいあいと進められていたのが印象的でした。アルゴリズムや蘇生に必要な物品・機器使用法の確認の後、シナリオに従ってシミュレーションが行われました。

竹田純先生による概要・アルゴリズムの解説があり、その後3ブースに分かれてシミュレーション開始。様々な症例でのシミュレーションに、先生方は瞬時に役割分担し、適切な処置が行われていました。シミュレーション終了後、ケースごとにその都度振り返りが行われ、ブースのインストラクターによるレクチャーのみならず、受講者の先生方が互いに指摘したり疑問を検討したりと、大変活発なセミナーでした。

 

竹田純先生による解説

 

 
牧野真太郎先生による物品確認と解説 / 換気の様子

 

シナリオによるシミュレーションの様子

 

  

CPRと気道管理の様子

Malcolm Brock教授の特別授業④ 保健医療学部/国際教養学部

 

【保健医療学部での授業】

診療放射線学科2019.9.30 9:00a.m. / 理学療法学科2019.10.1 14:50p.m.

AT:保健医療学部キャンパス

今年度順天堂大学に新設された保健医療学部にて診療放射線学科と理学療法学科の学生にも英語の講義をいただきました。コメディカルスタッフを目指す学生が対象、とのことを理解していただいた上で、ご自身の経歴やJohns Hopkins大学の施設や診療、歴史、などを日本語を交えながら英語でご説明。また、海外で医療に携わっていくために必要なことについて、学んだりコミュニケーションをとったりする際に日本人が遠慮したり躊躇したりすることはもったいない、積極的に関わっていくべきとおっしゃり、「Don’t hesitate!」と熱くご講義いただきました。

 

 

【国際教養学部での授業】 2019.10.1 10:40a.m.

 

国際教養学部の授業は、グローバルヘルスの分野を先行している3,4年生を対象に行われました。学部の夏季休業明け初日ということもあり、特に関心の高い大野直子先生のゼミ生が受講しました。

Brock先生にはグローバルヘルスの視点から、Hopkins大学に置かれている、米国内以外にも周辺諸国(欧州、南米、周辺諸島)から紹介患者を受け入れ、必要な医療機関、診療先へ受け渡すための施設について、そこでの事例を主にご講義いただきました。また、多くの学生が将来海外で活躍したいと考えている学部なので、先生ご自身の日本語習得の体験やアメリカ人の思考や文化、等についてもご教授いただきました。受講人数は少人数でしたが、Brock先生との距離が大変近く、一人一人が先生に質問や意見交換をすることができ、プライベートレッスンのような講義を味わえたと思います。

 

  

第1回国際テクノロジーセンター会議を開催いたしました

国際テクノロジーセンター会議

9月26日(木)18時より、シミュレーションセンター副センター長 福永哲教授主催「第1回国際テクノロジーセンター会議」を開催いたしました。このセミナーは、お招きしている米国、中国、日本の3か国の医師からご専門分野のご講演をいただくほかに、メディカルトレーニングセンターの運営・活用事例の紹介をいただき、今後のトレーニングセンター運営に生かしていく目的もあります。院内医師、医学部生に向けて行われました。

 

【Presenter】

Malcolm Brock教授(Johns Hopkins大学 胸部外科)

Jiang XiaoHua教授(同済大学/上海東病院 胃外科)

金子 英司 准教授(東京医科歯科大学 統合教育機構)

福永 哲 教授(順天堂大学 消化器・低侵襲外科)

 

 

第1部「各大学におけるトレーニングセンターの紹介」

東京医科歯科大学統合教育機構より医学教育に精通されていらっしゃり、トレーニングセンターの運営をされている金子英司准教授を座長としてお迎えし、Johns Hopkins大学、同済大学、東京医科歯科大学のシミュレーション・トレーニングセンターについて各先生よりご紹介いただきました。

座長の金子英司先生と福永哲先生

 

トップバッターは金子英司先生です。座長でいらっしゃいますが東京医科歯科大学MDセンターのスキルス・ラボラトリーについてのご紹介もいただきました。学生教育に力を入れておられ、基本手技、臨床実習で必要とされているトレーニング機器の紹介と運営の方法等、医学教育での活用事例を詳細にご教授いただきました。

 

24時間利用可能なシステムについて、運営の方法を質問する福永先生

 

 

続いて、Malcolm Brock先生にJohns Hopkins大学のシミュレーションセンターについてご紹介いただきました。大変大きな規模のシミュレーションセンターには、手術室、分娩室、ICU・NICU、ナースステーションや薬品や資材の供給ルームもあり、医療トレーニングはもちろんのこと、コメディカルスタッフのトレーニングもされているとのこと。また、シミュレーショントレーニングの観察や試験のできるステーションルームやシミュレーションプログラムを操作するコントロールルームもすべてが教育のためにシステム化され、さらにすぐにデブリーフィングが行える環境にありました。設備面だけでなく、臨床により近いトレーニングプログラムも充実しており、個人スキルもチームのトレーニングのスキルも鍛えることができるといった印象でした。

 

最後に上海東病院同済大学トレーニングセンターについて、Jiang XiaoHua先生にご紹介いただきました。BLSやACLSの救急コースの他に、サージカルトレーニングコースもたくさん開催されているとのことです。また、病院のオリジナルコースが豊富で、ベーシックスキルストレーニングのコースが60コースも用意されているほか、医療情報システムや医療機器の操作に関するシミュレーショントレーニングコースが開催されているとのことでした。

 

 

 

 

 

第2部 講演

「中国における胃癌治療」 Jiang XiaoHua教授

「脱メチル化治療」    Malcolm Brock教授

第2部は福永哲教授を座長に、同済大学のJiang XiaoHua先生、Hopkins大学のMalcolm Brock先生にご専門分野の中から上述の演題にてご講演いただきました。

質疑応答では、ご専門分野ともあり熱心にセッションが行われたり、笑いのある和やかな雰囲気で進められたりと大変充実したセミナーとなりました。

Malcolm Brock先生による脱メチル化治療の講演

 

消化器・低侵襲外科折田先生からBrock先生のご紹介をいただきました。

 

 

Jiang XiaoHua先生による中国における胃癌治療の講演

 

腫瘍内科教授の加藤先生による熱の入った質疑応答の様子

 

先生方、ご講演いただきありがとうございました。

 

 

賛助:コヴィディエンジャパン㈱

 

 

 

Malcolm Brock教授の特別講義③ 学生との交流会

【医学部学部生との交流会】2019.9.27  500p.m.

授業時間以外にも学生がBrock先生に質問したり意見交換したりする場として、交流会を設定しました。今回はj-Meg(旧名称:学生医療研究会)から参加を希望する学生13名が集まり、食事をしながら英語で交流を図りました。来日中も現在取り組んでいらっしゃる研究を進めるため、米国とのやりとりで大変お忙しい中、お時間を作っていただきました。

学生の自己紹介から始まった交流会。英語で話すことに緊張する学生もいる中、Brock先生がうなずきながらじっくりと一人一人のプロファイルをお聞きになり、質問したりジョークをおっしゃったりするうちに、学生も安心した表情でどんどん自分の思いを話していました。

海外へ医学留学を希望する学生もおり、「(行った先で)どんなことに気を付ければいいか」との質問へは、留学受け入れ先はどんな学生を期待しているか、チャレンジする姿勢、積極性、日本人に見られる「hesitate」(躊躇すること)はもったいないことだ、など、心構えや意欲について熱の入ったアドバイスをいただきました。

とにかく先生のジョークを交えた話術が大変素晴らしく、終わるころには学生が大笑いしMalcolworldに飲み込まれているほど。順天堂の学生にあたたたかいご指導とincentiveな時間をありがとうございました。

 

 

 

Malcolm Brock教授の特別講義② Grad School Intensive English Course at Hongo

924()101日の(火)の6日間、米国メリーランド州のJohns Hopkins大学より、胸部外科教授であり、順天堂大学消化器・低侵襲外科客員教授でいらっしゃるMalcolm Brock教授をお招きし、当大学学部生ならびに大学院生の英語力向上のための特別講義が開催されました。

シミュレーションセンターでの講義やイベントも開催されましたので、その様子を何回かに分けてレポートいたします。2回目は初日に行われた大学院の講義についてをお伝えいたします。

 

■Grad School Intensive English Course at Hongo■ (医学部大学院研究科講義)

①2019.9.24 Tue 6:00p.m. ②2019.10.1 Tue 6:00 p.m.

大学院生に向け、日本人が苦手としがちな、外国語でのプレゼンテーションの手法を2回に分けて講義いただきました。1回目の講義では「国際学会で相手に伝わるプレゼンとは」、2回目の講義では「研究計画と論文作成のコツ」をテーマに、日本語と英語でお話いただきました。

Brock先生は一般的に掲載されることが非常に難しい医学雑誌にも数々の掲載のご経験をおもちでいらっしゃり、また数多くの研究者を指導されていらっしゃるため、その視点で研究の計画立案や論文作成のコツをレクチャーくださいました。

 

Malcolm Brock教授の特別講義① Welcome reception

924()101日の(火)の6日間、米国メリーランド州のJohns Hopkins大学より、胸部外科教授であり、順天堂大学消化器・低侵襲外科客員教授でいらっしゃるMalcolm Brock教授をお招きし、当大学学部生ならびに大学院生の英語力向上のための特別講義が開催されました。

シミュレーションセンターでの講義やイベントも開催されましたので、その様子を何回かに分けてレポートいたします。1回目は初日に行われたWelcome Receptionの様子お伝えいたします。

 

Welcome reception■ 2019.9.24 Tue 500 p.m.

 現在、当大学はBrock教授のご尽力のもと、Johns Hopkins大学との姉妹校締結に向けて準備を進めています。今回の一連の特別講義は、医学部6年次の海外ポリクリ希望者や将来的に海外で医療に従事することを希望する学生に、「Hopkins大学に留学したらどんな学びができるか」ということの理解を深めてもらうことにも目的の一つとして置かれています。

Welcome receptionでは、そのような海外留学を視野に入れている学生をはじめ、今回の特別講義に関わる順天堂大学のスタッフによって、Brock教授をお迎えするささやかなレセプションを行いました。

一般教育研究室浅野恵子教授による進行で開会し、Brock教授が熱烈なファンでいらっしゃるBaltimore Ravensの入場曲に合わせてシミュレーションセンターへ入場。拍手とクラッカーによって迎えられました。

  

 

浅野先生からBrock教授のプロファイルをご紹介いただき、Brock教授を順天堂へお招きした目的をご説明いただきました。Hopkins大学の教授ということで、緊張した空気の中、ご自身の自己紹介のためBrock教授にマイクをお渡しすると、先生はにこやかな表情で、「皆さん、どうもすみません。」流暢な日本語が返ってきて一気に会場に笑いが。Brock教授16歳のときに交換留学生として一年間来日されたご経験があり、その際、日本語を習得した経験を日本語でお話しくださいました。また、現在外国語の習得が4か国目にあたるスペイン語を勉強中とのお話もあり、「どんどん話すことが大切。皆さんもわからないことは臆せず英語で質問してください。さあ、英語で話しましょう。」と英語でのやり取りをしやすい雰囲気にしてくださいました。とても気さくでユーモアあふれる先生でいらっしゃり、ジョークも交えながら学生からの質問に丁寧にお答えくださいました。

 

 

参加者の中でJhons Hopkins大学に短期留学の経験のある6年生の有賀希さんから、Jhons Hopkins大学でご自身が経験したかったこと、その中でできたこと、また留学の経費や宿泊先、病院外の生活について、「こんなところが大変、こんな助成が受けられる」など、今後後輩が留学する際に役立つ情報も併せてプレゼンテーションしていただきました。(この内容は翌日の25日に医学部の1年生に向けてEnglishの授業の中でレクチャーされました。)

 

 

第7回医療体験セミナーお申込みの返信連絡について

第7回医療体験セミナーへお申し込みいただきました高校生の皆様へ

 

このたびは、「第7回医療体験セミナー」へたくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございました。これから順次お一人お一人にご参加の可否を連絡させていただきます。

連絡をお待ちいただいているところ大変申し訳ございませんが、事務局の都合により、すべての方への連絡を17日火曜日にさせていただきます。ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ございません。何卒ご容赦いただけますよう、お願い申し上げます。

 

順天堂大学医療体験セミナー事務局

医療体験セミナーボランティアスタッフ募集

医療体験セミナーを支えるボランティアスタッフを募集しています。医師・看護師と共に指導や案内をしてみませんか。医学部の学生さん、院内の看護師、コメディカルスタッフ、院内、学内の事務職員の方々、少しでもご興味ある方。シミュレーションセンターへお問い合わせください。

■内 容

点滴静注や気道管理等の手技のレクチャー、VRシミュレーターのオペレーション、

体験ブース間の案内、セミナー受付 など ご希望の内容をご担当いただけます。

■日 時

2019年10月12日(土) 13:00~17:00 →変更になりました 2019年12月14日(土) 13:00~17:00

.2020年度以降も随時募集しておりますので、お気軽にシミュレーションセンター

までお問い合わせください。

お待ちしております!

 

◆◆◆ 医療体験セミナーとは? ◆◆◆

シミュレーションセンター主催の「順天堂医療体験セミナー」は、小学生、中学生、高校生に向け、シミュレーターを使った医療を早期から体験してもらい、医療の道を志すきっかけとなってもらう意図で開催しています。各回、医師、看護師、医学部の学生がセミナーで熱心に指導にあたっておられ、参加者より大変ご好評をいただいております。

主催者は消化器・低侵襲外科教授でシミュレーションセンター副センター長の福永哲先生です。共同開催者として婦人科教授の北出真理先生のほか、産科、婦人科、消化器・低侵襲外科の医師や院内の看護師がご指導にあたられています。学生さんにとっては医師や看護師と一緒にセミナー運営ができるチャンスです。

お問合せ先

  シミュレーションセンター

 e-mail : jmtsc@juntendo.ac.jp

 Tel : 03-5802-1742 (内線2813)までご連絡ください。

第6回医療体験キッズセミナーを開催いたしました

7月27日土曜日にシミュレーションセンター主催「第6回医療体験キッズセミナー」を開催しました。

今回の医療体験セミナーは、小学生、中学生を参加対象に過去最多となる33名の参加者を迎えて行いました。新たに小児科(診療室)ブースを加え、体験内容も最多の全6ブース10種類を用意。開会式では、主催者であり当センター副センター長の福永哲教授(消化器・低侵襲外科)より、「この医療体験に参加したことが、のちに医療の道を選ぶきっかけとなってくれると嬉しい」とのお話があり、セミナーがスタートしました。

 

それでは、各体験の内容を紹介します。

【VRシミュレーターブース】

■内視鏡シミュレーター(胃カメラ)■ スコープを持つのも、スコープを食道に入れるのもとても難しいのですが、一生懸命に胃の検査を行っていました。

 

■VRラパロスコフィシミュレーター■ 腸と腸壁がくっついてしまった部分を切り離す手術を行いました。VRのリアルな腹腔鏡手術を体験できたと思います。

【蘇生ブース】

■救命体験■ 胸骨圧迫や電気ショックを体験。心停止した大きな体の人形をみんなで一生懸命に救命していました。

 

■気道管理体験■ 気管挿管を体験。挿管のしくみからチューブの入れ方、換気の仕方まで、しっかりとレクチャーを受けていました。

 

【小児科ブース】

■小児科診療室■ 白衣を着て聴診器を付け、赤ちゃんの診察を実際に体験しました。抱っこの仕方から聴診器の使い方、喉の診察で気を付けること、など小児科特有の診察方法を詳しく教えてもらいました。

【検査室ブース】

■胎児エコーシミュレーター■ お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんを超音波で画像診断。モニターを見ながら赤ちゃんの頭蓋骨や心臓、背骨などの部位、大きさやおなかの中での赤ちゃんの向きなどを詳しく解説してもらいました。生命の神秘を感じてもらえたでしょうか。

■点滴体験■ 実際の針を使って点滴を刺す体験です。看護師のレクチャー通りに静脈を探し、針を刺し…一発で正確にルートが取れていました。

【SASUKEブース】

■腹腔鏡トレーニングゲーム「SASUKE」■ 婦人科が考案したトレーニングゲームです。今回は5種類の腹腔鏡ゲームにチャレンジ。タイムトライアルで成績を競いました。

【外科ブース】

■外傷縫合体験■ 持針器の持ち方から、針の刺し方、糸結びまで、先生がていねいに教えてくださり、上手に傷口を縫合していました。

■電気メス体験■ 実際に手術で使用する電気メスを体験。今回は鶏肉と油揚げを使って表面を切り開いたり、部位を切断したりしました。外科医の気分を味わえたのではないでしょうか。

閉会式では、まず北出真理教授(婦人科)よりSASUKEの成績上位者の発表と表彰がありました。

 

その後、福永教授から認定証が一人一人に授与されました。参加者から感想を発表してもらいましたが「楽しかった」「貴重な体験ができて嬉しかった」という感想をたくさんいただきました!中には「医師になりたいと思いました」「今後の勉強のモチベーションが上がりました」など、医学への道を志す方の感想も聞かれ、スタッフ一同大変嬉しく思いました。

暑い中ご参加いただきありがとうございました。

次回は10月12日(土)高校生対象の医療体験セミナーになります。申し込み等の詳細は、開催日一か月前までにホームページにて掲載いたしますので、ご確認ください。

 

 

♦♦♦ご協力ありがとうございました♦♦♦

主催:福永 哲 シミュレーションセンター副センター長(消化器・低侵襲外科教授)

北出真理先生(婦人科教授)、高橋雅也先生、丸山洋二郎先生(産科)、遠藤周先生(小児科)、折田創先生、山内卓先生、加治早苗先生、頴川博芸先生(消化器・低侵襲外科)、山口マキさん(看護部1号館10A病棟)、島田みちるさん(看護部1号館手術室)、栗間一平さん(看護部B棟手術室)

株式会社コヴィディエンジャパン様、株式会社MedVision様、株式会社京都科学様

j-Meg(学生医療研究会)高梨航輔さん、須賀望さん、白井陽之さん、山本里彩さん、森岡敬一朗さん

【急募】医療体験キッズセミナー学生ボランティア募集

7月27日(土)に開催するシミュレーションセンター主催「医療体験キッズセミナー」をお手伝いくださる学生さんを募集しています。今回のキッズセミナーは参加人数が過去最多なため、多くの学生さんにお手伝いいただきたく、再募集いたしました。医療に関心のある小中学生の医療体験をサポートしてみませんか?院内の医師や看護師と協力しながらイベントを行ってみませんか?少しでも興味のある方は、シミュレーションセンターまでお電話いただくか、下記メールアドレスまでボランティア希望の旨をご連絡ください。

 

第6回医療体験キッズセミナー

日時 7月27日(土) 13時集合 14時開始 17時終了予定

場所 シミュレーションセンター(センチュリータワー南11階)

募集 医学部、国際教養学部、保健医療学部の学生

セミナーの内容 シミュレーターを使った医療体験

・VRシミュレーター体験

・腹腔鏡鉗子トレーニングゲーム

・蘇生体験

ボランティアの内容 院内の医師、看護師と一緒に参加者へ医療体験の指導や案内をしていただきます。

シミュレーターを使ったことのない方も、もちろん大歓迎です。

当日集合してから担当していただくお仕事について説明いたします。

参加連絡 メール、電話でボランティアご希望の旨をご連絡ください。直接シミュレーションセンターへお越しいただいても結構です。

 

Mail jmtsc@juntendo.ac.jp

電話 03-5802-1742(シミュレーションセンター直通)

内線 2813

担当 大沼、三木田

 

ご参加をお待ちしております!

 

 

詳しくはこちら

 

English Clinical Skills for International Medicine(一般教育研究室)

Class practice using simulation 4 (シミュレーションセンターを利用した授業実践レポート)

今回は、M4のEnglishの授業をレポートいたします。医学教育研究室の關根美和先生に英訳いただきました。英文も併せてご覧ください。

 

【English Clinical Skills for International Medicine(M4) 】

講師:デシュパンデ・ゴータム先生(順天堂大学 大学院総合診療科特任教授)

担当:医学部一般教育研究室 浅野恵子先生、マーセラス・ニ―リー先生

医学教育研究室 デービッド・アニ氏、關根美和先生

 

Lecturer:

Prof. Gautam A. Deshpande, MD, professor at Juntendo University Faculty of Medicine

Staff:

Keiko Asano, Associate professor, Juntendo University Faculty of Medicine

Marcellus Nealy, Associate professor, Juntendo University Faculty of Medicine

Miwa Sekine, Assistant professor, Department of Medical Education

David Aune, graduate student, Department of Medical Education

 

 

4年生のEnglishの授業は、1年生より行われているTOEFL、IELTSに向けた学習内容に加え、USMLEも視野に入れた、より専門的なレベルで行われます。USMLEでは、「患者をどのように扱うか」といった自己責任ですべてを判断・決断していく、医師としてのマネージメント能力も問われるため、そういったシミュレーションテストに対応する能力を早期から養う目的で、このEnglishの授業が今年度より4年生に開設されました。

その診療シミュレーション実習がシミュレーションセンターにて行われています。講師は、在日アメリカ大使館の診療医であり、日本国内数々の医学部で学生のご指導にあたられている、デシュパンデ・ゴータム先生です。

 

A new English course has opened this April for 4th-year medical students.

The English class for 4th-year medical students is specialized to prepare for USMLE in addition to the TOEFL/IELTS course started at the beginning of school.

This new class aims to nurture self-reliance as well as developing management skills as physicians focusing on “How to treat patients” in the early stages of medical education.

This medical examination training has been conducted in the simulation center. The lecturer of this class is Prof. Gautam A. Deshpande, MD, professor at Juntendo University, Physician and Post Medical Advisor at the American Embassy in Tokyo.

 

 

デシュパンデ先生の授業は、先生のユニークなお人柄でいつも笑いが絶えず、大変盛り上がります。授業はまず学生の自己紹介をし、先生がコメントを返すところ、すなわち問診を行う上で患者とのコミュニケーションをとる必要性を学生が体感することから始まります。

 

Dr. Deshpande’s class starts with student introductions and conversation with individual students, so students feel the necessity of communication skills. The class is filled with excitement and laughter thanks to his teaching style which is thoughtful and humorous.

 

 

そして、問診を行う手順や患者とのやり取りで大切にすること、問診上で日本とアメリカの違いも併せて確認され、実際に初期診療のシミュレーションが行われます。シミュレーション時は、患者役を医学教育研究室のアニ氏が行い、医師役の学生がアニ氏を診察する設定で行います。デシュパンデ先生からは随時、患者に質問する際の言葉選びや質問内容が的確かどうかのアドバイスがなされます。

 

In the class, students will learn the steps of examination, things that should be kept in mind, and the difference between Japanese medical examination style and American medical examination style through lectures and role plays. The role play is set up so that students play the doctor role and Mr. Aune plays the patients role. Tips and advice on using appropriate words and sentences and/or questions are given at any time during the role play.

 

この日は初診時の問診で「chest pain」の診断をテーマに、学生が現病歴や既往歴を順に質問し、鑑別診断するところまでのシミュレーションでした。疾患を特定するために「年齢を聞くことで疑う病気は?(ID)」「いつ症状が現れるか、を聞くことでわかることは?(Social history)」「摂取しているものからわかることは?(Social history)」「症状から考えられる疾患は?」と学生全体に問いかけ、海外の生活スタイルで見られる症状についても説明されながら繰り返しシミュレーションが行われました。

 

The pictures below are from the role play of medical examination steps when the patient complains of chest pain.

Students ask the patient about their medical history and social history to differentially diagnose the disease. The role play is conducted step by step to identify the disease with tips and advice such as “what kind of illness can you think of based on the patient’s age?”(ID), “what can you learn by asking when the symptom started?”, “What do you know from what medications patients are taking?”(Social history) and finally, “what do you think the disease is?”

 

 

Pictures of role-play.

アニ氏との問診シミュレーションの様子

 

 

また、聴診や「どこがどのように痛いのか」の目視検査(現病歴から推測)を行う実習も学生同士のペアで行われ、わからない言い回しを先生へ質問したり、調べながら英語での診察を学習していました。

授業は全8回、1グループ17名ほどの学生がローテーションで受講します。2コマ連続で授業が行われることもありますが、授業後も先生に質問する学生が列をなすほど、学生の意欲の高い授業となっています。

 

Students work in pairs to practice role plays using stethoscopes, visual indications to understand the area of pain, while asking Dr.Deshpande or looking up what to say in some situations to study medical examinations in English.

The class is divided into 8 groups (15-17students/group) which rotate for the role play sessions and the course is 15 classes in total including 2 role play classes for each group. The students are so enthusiastic that many of them line up to ask questions even after the class.

 

実際に手技を行いながら、模擬診察をトレーニング

Role plays using physical examination.

 

授業後も学生からの質問に対し、実際にモデルを置いてレクチャー。学生がどんどん集まり、興味深く聞いています。

Students are gathering to watch and ask questions of Dr.Deshpande after class.